朝日新聞

石田ひかり - ちょい読みインタビュー
石田ひかり

大好きな連載は「折々のことば」
時間がないときは「ちょい読み」で


小学6年生のとき、新聞を題材にした授業がありました。
見出しの大きさやレイアウト、どんな広告が入っているかを調べているうちに、なぜか新聞が面白くなってきたんですね。
それ以来、新聞のファンです。毎朝5時半に起きて、子どもの弁当をつくって送り出したあと、ようやく自分の時間ができるので、コーヒーをいれて紙の新聞をめくります。紙の感覚が好きなんです。
新聞の読み方はまず1面。朝刊なら「折々のことば」を読んで、その他の記事にサッと目を通します。その後ひっくり返してテレビ欄、社会、文化・文芸、最後に政治や経済の順番。テレビ欄を先に見るのは、子どもの頃と変わりませんね(笑)。時間がないときは「ちょい読み」ですが、新聞はその日のうちに読んでこそ意味があると思っているので、なるべく読むようにしています。
たくさんの情報がちりばめられている新聞には、喜怒哀楽を呼び起こす連載や出来事を掘り下げた記事など、読んでハッとするお宝がたくさんあります。大好きな「折々のことば」は、著名人だけではなく“近所のおばはん”や“友人の父”や子どもなど、普通に生きる人々のさりげない言葉もよく取り上げられていて、それがまた心に響くものばかり。哲学者・鷲田(清一)先生の人間味というか、温かさを感じて、朝から幸せな気分になります。
石田ひかり

毎朝トイレの壁に貼る切り抜きが
家族のコミュニケーションに


「折々のことば」だけでなく、感動した記事や子どもに読んでほしいなと思った記事は切り抜いて毎朝トイレの壁に貼っています。中学生になった娘たちは、なかなか新聞を読んでくれません。でも、私がトイレに貼った記事には目を通しているようです。お年頃なので面と向かって感想を言ってくれることは滅多にありませんが、何かの拍子に貼ってあった記事の言葉をふざけて引用したことがあって「あ、ちゃんと読んでくれているんだ」ってうれしくなりました。
新聞が親子のコミュニケーションに役立つ経験は、まだあります。娘が小学生だった頃、学校の方針で6年間ずっと日記を付けていました。1年ごとにまとめて製本してくれるのですが、そこに自分がその年、気になった新聞記事を貼り付けていきました。楽しくて思い出深い1冊の本ができます。娘が生まれた日の新聞も大切にとってありますし、新聞は私にとって人生に寄り添う大切な存在ですね。