朝日新聞ちょい解体新書
-vol.01 題字編-

新聞のトリビアや歴史などを少しずつ紹介していく「朝日新聞ちょい解体新書」。これを見れば、新聞ってこんな風になっていたんだと「ちょい」身近に感じてもらえるかも?!

1回目は、題字のひみつ。題字とは1面右上にある「朝日新聞」の文字のことです。名前の由来や題字に隠された「ちょい」トリビアもご紹介します!

題字の由来

「朝日新聞」という名前がつけられたのは創刊した1879年。名付け親は当時の初代主幹(新聞編集の中心となる人)の津田貞。「新聞は毎日、日が昇るとともに配達され、何よりも早く手にする。朝日とつけたほうがいい」と命名したといわれています。

題字の書体

この独特な書体は、唐の四代書家の1人である欧陽詢(おうようじゅん)の「大唐宗聖観記」碑の拓本から文字を集めたもの。「新」という文字だけなかったので「親」の偏に「柝」のつくりを加工して組み合わせました。

実は、背景にあしらわれている図柄は東日本と西日本で違うんです。
東京本社・北海道支社は「サクラ」。大阪本社・名古屋本社・西部本社は「アシ」。
1879年に大阪で誕生した朝日新聞。その新聞創刊号のあいさつで「難波津によしとあしをかき分けて…」としたのと連動させて、図柄にアシという植物を使ったといわれています。
みなさんのお住まいのエリアでは「サクラ」と「アシ」のどちらか、チェックしてみてくださいね。