スペシャルインタビュー

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新聞は教科書と現実社会をつなぐ窓

息子3人が東京大学医学部に進学し、今春には長女も東大理Ⅲに現役合格した「佐藤ママ」こと佐藤亮子さんに、新聞を使った受験勉強についてうかがいました。佐藤さんは、新聞を通して、学んだ知識が現実の社会につながっていると感じることが重要だと話しています。

Q.お子さまの受験勉強に、新聞は役に立ちましたか?

子どもは勉強をしながらさまざまな知識に触れますが、なかなかそれを「リアルなもの」として受け取れないようです。たとえば選挙や年金制度について「そういうものがある」「覚えなきゃいけない」と思っても、実際の社会とは結びつけにくい。でも新聞はそういった知識を、報道によって「リアルなもの」に変えます。年金がからんだ事件が起これば、「ほらご覧なさい、現実にあるんだよ」というように。子どもが理屈だけで学んでいることが、実はリアルな世界につながっている――その接点、いわば「窓」が新聞なんです。

「リアルなもの」と思うことは結構大事です。たとえば小学校では四字熟語をたくさん覚えさせますが、小学生は日常生活で使うことがないので「実際に使っているの?」といいます。ところが新聞を読むと、四字熟語は意外とよく出てきます。子どもが大好きなスポーツ欄にも。そういうのを見つけたら、赤ペンでぐる~っと丸をつけて子どもに見せました。「ここね、こう出てるよ! 君たちがノートで覚えていることを、大人はちゃんと使ってるでしょ」という風に。すると子どもも「おお、使ってる。テストで出るだけじゃないんだ」と思って、彼らの中に「リアルなもの」として刻み込まれるんです。これはテレビじゃだめですよね、流れちゃうから。新聞だからこそ、こうして何回も見られるんです。

10も20もつけるのはだめですが、1日2つはそうやって印をつけていました。「リアルなもの」と思うと、子どもは納得します。なんでもそうですが、人間って理論と実践のバランスが大事なんですよ。すべてを実践することはできませんが、「リアルなもの」を知るというバランスをとるために、新聞は本当によく使いました。パソコンやスマホではニュースがただの「情報」になってしまうので、私は新聞がいいですね。

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