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みなさん、こんにちは!マグロ部編集部、編集長の後藤です。今回は学生と東京都庁にきています。東京都庁といえば、展望台から見渡す夜景がキレイで、しかも無料で。昔からデートスポットの穴場として愛され、最近では外国人旅行客が訪れるスポットの一つにもなっているのです。

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ほら、外観もキレイでしょ?

......っと、今回の目的は観光ではありません。目的は、「日本一オープンな政治家」に政治について教えてもらいに来たのです。2016年の5月、6月を大きく騒がせた舛添都知事の高額出張費問題と辞任騒動。これらの問題に対して真っ正面からぶつかっていった男、それが今回の主役である、おときた駿議員なのです!

【今回の登場人物】

otokita.pngおときた駿。東京都議会議員。東京都北区で生まれ、2013年から政治の世界へ。自身のブログで政治家の給与を公開するなどソーシャルな政治家としても有名。32歳、一児のパパ。

matsu.pngマツダ W大学5年生。インタビューには明るい服を着てこいと言われているけど、暗い服しか持っていない。

okada.pngオカダ R大学既卒。撮影日は特に疲れていた。

miyata.pngミヤタ K大学3年生。日本酒、芋焼酎が好き。女子力が極めて低い。

20歳まで童貞をこじらせた僕が最初に描いた夢、それが政治家。

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otokita.pngはじめまして。都議会議員のおときたと申します。1983年生まれの32歳です。昨年の12月に結婚して、相手がシングルマザー。いきなり8歳の娘がいるという、そんな破天荒な人生をおくっています。議員としては今、4年目です。議員になる前はルイ・ヴィトングループに就職をしていて、化粧品を扱うゲランというブランドで営業やマーケティングの仕事をしていました。

miyata.pngなぜ議員になろうと思ったんですか?

otokita.pngいきなりですね(笑)。一般的に議員って、「日本の限界を感じて」、「社会を変えなきゃ」みたいな壮大なストーリーを持っていなきゃいけないて思われがちですが、僕の場合はそんなことは全くなくて。

ズバリ、「女の子にモテたい」というのがきっかけなんですよ、僕の場合。

okada.pngへ?

otokita.pngもう、モテたくて、モテたくて仕方なくて(笑)。男子校出身で出会いもなくて、「ギター弾ければモテる!」と思ってバンドやってたりしました。でも、GLAYとかラルク(いずれも90年〜2000年代前半に爆発的な人気を誇ったバンド)のコピーじゃなかったので、全くモテず。

okada.pngちなみに、どういうバンドをコピーしていたんですか?

otokita.png聖飢魔II(せいきまつー)です。

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(出典:Ferenc Szelepcsenyi / Shutterstock.com) ※画像はイメージです。

一同:知らない・・・

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otokita.pngじぇ、じぇ、ジェネレーションギャップとかいうヤツですかね(汗)

まぁ、聖飢魔IIのことは置いておいて。とにかくモテなかったので、モテについて見つめ直したんです。そこで出た答えが、「女性のために働こう」ということでした。じゃあ、「女性のためって働くってなんだろう?」ってモヤっと考えながら、大学に入学したわけです。

大学では政治学科に入学し、迷うことなく「女性と政治」っていう専攻を選びました。そうこうするうちに童○のまま二十歳を迎えたわけですけど...(ボソッ)。でもそうするとですね、色々と見えてきたんです。

日本だけでなく、世界において、女性が国のトップに君臨した事例がほとんどないし、実際に女性が中心になって政権運営をした例は皆無だったんです。人類の半分は女性なのに、ずっと男性がトップを張り続けて。これ、非常にもったいないと思っていて。女性がトップに立つ社会を作ったら面白いんじゃないかと。ひいては僕がモテるんじゃないかと(笑)。

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miyata.png理由がヨコシマすぎる・・・

otokita.pngまぁまぁ、最後まで聞いてください(笑)。ということで、学生時代に政治家になることを決めたワケです。ただ、日本では25歳にならないと政治家になれないので、最初は就職するしかありません。

政治家の秘書になるとかっていう選択肢もあったんですけど、それは面白くない。僕の見据える未来のことを考えた時、最初に働く職場は、

①社長が女性

②管理職も7割以上が女性

③会社の9割は女性

という職場で働きたいなと思ったんです。女性ばかりいる会社ばかり受けていました。それで化粧品やブランドの会社を受けていて、結局はルイ・ヴィトングループに行ったというのが僕の就職活動でした。

matsu.png関係ないですけど、ちなみに僕はまだ童貞で......でもなんか元気でました!

otokita.png僕はSEXより先に投票を経験した人間ですから、安心してください。

駅前での演説。迷惑かもしれないけど、あれは貴重な情報収集の場!

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otokita.pngちなみに、みんなは政治家に対して、どんなイメージを持ってますか?居眠りしてるとか、ヤジを飛ばしてるイメージとかでもいいですよ。

miyata.pngおとなしく話を聞いているイメージ。

okada.png書斎に引きこもっているイメージ。

otokita.pngううん......基本、暗いイメージなんですかね(笑)。まず、政治家が何をしているかわからないと思うのでお答えしますと、"法律を作ること"です。ただ、そんなイメージないですよね?

なんで皆に伝わっていないかというと、実際、我々は作っていないからなんです。本来は政治家・議員がつくらなければいけないのですが、結局は総理大臣のいる内閣や知事みたいな偉い人と、その下に付いている官僚・役人さんたちが新しい法律や条例について考えています。

で、我々はそこであがってきた新しい法律などを審議しているだけ、イエスかノーかという判断をするだけで。だから法律を作るという本義は満たしていないんです。

ただ審議するだけでなくて、自分たちから政策提案をする場合も、当然あります。「待機児童が多いから、もっと保育所を増やすべきだ」とか。だから、日々の活動の中でネタを見つけていくのも政治家の仕事なんですね。そういう意味では、政治家は新聞記者に近いと思っています。自分から動いてネタを探さなきゃいけないんですよ。

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miyata.png一つ気になることがあります。よく駅前であいさつしたり演説したりしてますけど、あれは何のために?

otokita.png単純に顔を覚えてもらうためもありますけど、住民のリアルな声を聞くためでもあるんです。まさにネタ探しの一環ですね!

miyata.pngえー!実際、言ってくれる人いるんですか?

otokita.png結構いますよ。この間、駅前でチラシを配っている時、目が見えない方が話しかけてきて。「そこを見て、私見えないけど」って言ってきたんですね。

見ると、手すりが点字ブロックの中に突き刺さってました。「手すりは多分、高齢者のためについているんでしょうけど、私たちはぶつかってしまう」と。それで区役所に申し立てをして撤去の依頼をするのが私たち仕事だったり。

そういう気づきって、駅前に立つことで生まれるんです。

miyata.pngなるほど〜。でも、若手がベテランだらけの世界で意見を通すって大変そう。

otokita.png正直、難しいですね。私がいる都議会でも、平均年齢55歳とかいう世界です。「1期目(議員になってから4年間)はおとなしくして、2期、3期を経験してから初めてものを言え」という、ふる〜い世界です(笑)。

でも、おかしいですよね?これでは若い人がいつまでたっても活躍できない。だから、おかしいことはおかしいと言うしかないんです!僕が議員である4年間の給与は皆さんの税金です。そんな一人ひとりから少なくない額を徴収しておいて、おとなしくって。これほど意味のないことはないかと!だから僕は20年以内に総理大臣になってやろうと思っています!!!

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一同:おおおおお!

otokita.png日本初の40代総理大臣になって、そして次の総理は僕が育てる。こちらも初の女性総理誕生ということになれば、マイノリティー(少数派)にどんどん権限が渡されていって、社会はより面白くなると思っています!

選挙に落ちる=その街で一番有名なニートになるということ。

okada.png純粋な疑問として、政治家は票取り合戦をしているって思っていて。選挙ってすごく戦略的にやっていて、裏で足の引っ張り合いをしているというか......「どうやったら相手を打ち負かせるか?」ばかり考えているイメージです。実際、選挙運動されている時に、そういう汚い部分はありましたか?

otokita.png選挙がくる以上はみんなライバルで、足の引っ張り合いをするわけです。相手がいかにダメで自分が素晴らしいのかを主張したり。本来望ましくないけれども、選挙っていう淘汰するシステムを使うのであれば致し方ないこと。

ただ、政治家として何を成すかではなく、「どれだけ長く政治家という職業を続けるか」が目的になってしまっている人も多くいます。

そういう人って、誰かが出した意見にケチしかつけられない場合が多いですし、それでは何も前に進みません。アイデアを出したのに否定されて、「じゃあ、何か他にアイデアあるんですか?」と聞くと何も答えない人って、みんなの周りにもいませんか?

一同:います!!います!!!

otokita.pngアメリカでは議員立法も盛んで。これは誰かが出した新しい法律のアイデアに、別の人が考えた法律で返すというイメージですね。こういうアイデアにはアイデアで返す方がいいですよね。ただ、選挙に落ちてしまってはそれができなくなる。ジレンマっちゃ、ジレンマです。

あと、政治家って「選挙に落ちたら、ただの人」って言われるんですよ。「猿は木から落ちても猿だが、政治家は選挙に落ちたらただの人だ」っていう有名な言葉があって。

でも、実はこれ、嘘で。落選したらただの人どころか「地域で一番有名な無職」になるんですよ。

一同:(笑)

otokita.png近くのコンビニとかで、「あ、おときたさんじゃない?そういえば落選したけど何してるのかしら?無職なのかも......ひそひそ」みたいな。なので、僕自身選挙なんてもう二度とやりたくないです、正直(笑)。ちなみに僕の奥さんも議員なので、リスク×リスクのハイリスクカップルですね(笑)。一夜にして二人とも無職になる可能性があります。

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okada.pngそういえば、お金の話ですけど。おときたさんはブログで公開してますよね。これって叩かれたりしないですか?

otokita.png叩かれるか叩かれないかで言うと、叩かれますよね(笑)。「給与もらいすぎ!」とか、「金の使い方が下手なんじゃないか?」とか言われますけど。まぁ、情報を出せば批判は増えるものですからね。

ブログには月収102万円とか書いてます。ただ、これが全て自分の手元に入るわけではありません!ここから秘書の給料払って、事務所の家賃払って、政治活動で会合いったりとか、色々なことにお金を使うんです。ですから、残るのは全然、多くないです。

もっと政治の情報をオープンに。だから、若い人には政治家になってほしい!

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miyata.png最後に政治家の魅力をお聞きしたいです。

otokita.png「世の中で起こっていることの全てが、仕事になる」ということ、ですかね。例えば、ドキュメンタリーを見て、「私に何かできないか」と思っても、一般の人は何もできない。せいぜい募金するとか、ボランティアに参加するとかになりますよね。

ただ政治家だったら、それを見た翌日に、「今、●●でこういう問題が起こっているから視察に行きたい」って言えば現場を見に行けるし、資料をかき集めて課題解決の提案を議会でできるわけですよ。本を読んだり、人から話を聞いたりすれば、即それを自分の仕事にできる。世の中の課題全てが自分の仕事になる、というのは他の職業にはない魅力ですね。

もちろん解決が極めて難しい課題もあるんですけど、少なくとも寄り添うことは目に見える形で可能です。政治は弱者のためにあると言われますしね。

たとえば障害者の話。多くの人が、障害者と深い接点を持たずに生きてきたと思っています。僕自身もそうで、政治家になって初めて、障害者を持つ親や母子家庭の方など、自分がこれまで出会わなかった人との接点を持ちました。

その時、冷水をかけられるような体験をしたというか。「変えなきゃいけないことたくさんあるじゃん!」、と。政治家になった当初は「子育て支援」を公約(選挙時に掲げるいわば約束)で掲げていたんですけど、恵まれない子どもたちや障害者の方々との出会いを経験して、今は児童養護施設の支援や障害児の支援などに尽力しています。

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miyata.pngなんか、すごく印象変わりました!あ、政治家としてのおときたさんの「スタンス」って何ですか?

otokita.png「オープン」ですかね。基本的にオープンにすべきだと思います、政治はすごくクローズなので。行政も政治家も情報をなかなか出さない。だから税金の無駄遣いが起きたりするんです。

オープンにしないとおかしいとか、改善の方法があるとか、民間からの提案があるので、行政はそれに粛々と対応すれば良い。僕はデジタルネイティブと呼ぶには少し年が上ですけど、いつもネット上でオープンな情報に触れてきた世代としては、もっと変えていける部分があると思います。

miyata.pngちなみに、政治家に向いている人ってどんな人ですか?

otokita.png一つは課題発見能力ですね。今日より明日が良くなるにはどうすれば良いかと。今日と同じ明日を目指して粛々とオペレーションするのは官僚の仕事です。だからこそ僕は若い政治家はとても大事だと思っていて。1期、2期生って、やる気もあるし、民間あがりで感覚も鋭いからどんどんおかしい点を指摘できるんです。なんでこんな紙だらけなの?とか古い慣習に突っ込めたりします。やっぱり若い人のアンテナは大事ですね!みんな、政治家を目指してほしいです!

一同:・・・

otokita.pngと、とりあえず政治家のネガティブな印象、少しは変わったかな?

一同:はい、かなり!ありがとうございました!

otokita.pngなら、OKです!こちらこそ、僕の話に耳を傾けてくれてありがとう!

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