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「海外いいなあ~!行ってみたい~!」と言いつつも、結局どこへも行かずに夏を終わらせているみなさん。社会人になると、多くの人が、学生時代ほどの長期休暇を取ることが難しくなります。また、たまの長期休暇も、観光客の多い場所は疲れてしまうので敬遠しがち。意外と、「いつでも行ける」わけではないのです。

だからこそ、ゆっくりと時間を取って海外に行けるという、学生ならではの特権を使わないのは、もったいない!今年の夏は、勇気を出して、「行ってみたい!」を叶えてみませんか?

今回、お話を伺ったのは、世界一周経験者の池戸聡さん。これまでに訪れた国は60カ国以上!海外旅行の楽しみを知り尽くしている池戸さんが、初めての海外旅行に行くべき国はもちろん、海外旅行ならではの経験ができる国々を教えてくれました!

また、今回の記事に使われている写真はなんと、すべて池戸さんが実際に現地で撮った写真!ガイドブックとは異なる角度からそれぞれの国を見てみてください!新しい発見があるかも。

<今回お話を伺ったのはこんな人>

池戸 聡さん

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学生時代、バリ島への卒業旅行がきっかけで海外旅行にハマる。社会人になってからは休暇を利用して海外へ。28歳の時、会社を辞めて世界一周することを決意。タイからスタートし、アジア、オセアニア、中南米、アメリカ、ヨーロッパ、中東、アフリカと、1年半世界を放浪し、累計60カ国以上を旅してきた。現在はベンチャー企業でCEOを務める。いま行きたい場所はアラスカ。

【初級者編】海外旅行は初めて!そんな学生におすすめしたいのは【安い】×【近い】×【カルチャーショック】

池戸:海外旅行は、価格、距離、ごはん、治安など、様々な要因によりハードルが変わりますね。そこで、今回はそれぞれの観点から【初級者編】【中級者編】【上級者編】に分けて紹介していきます。

まずは初級者編。世界遺産にもなっているあの有名な遺跡を有する国。また、美味しいごはんに大自然、そしてTVでもよく取り上げられている、あの民族がいる国の2つを紹介します。

記念すべき最初の海外旅行で、学生の皆さんに経験して欲しいのが、良い意味でのカルチャーショック。異文化に触れ、非日常を体験することこそ、海外旅行の醍醐味だと思っています。しかし、やはり気になるのは、お財布事情。そこで、海外旅行が初めての人には、比較的近く、航空券代も抑えられ、かつ現地の物価も安い、そして、カルチャーショックを味わえる国や場所を紹介したいと思います!

カンボジア/シェムリアップ

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アンコール遺跡 タ・プローム

池戸:まずは、カンボジアのシェムリアップ。猫ひろしが帰化した国ですね。

アジアならではの喧騒さも兼ね備えつつ、どこか素朴で、人も良く、日本の田舎を感じさせるような場所です。まだまだ発展途上であり、決して裕福な国とは言えないため、物乞いがいたり、道が整備されていなかったり、いろいろ考えさせられことも。そういった意味で、比較的近場の国でも、日本の生活とは全く異なり、非日常を体感できます。もちろん物価も安いです。

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アンコールワット

また、カンボジアで忘れちゃいけないのが、アンコール遺跡。本当に素晴らしいところで、これまでに僕はこれまで3回も足を運んでいます!大自然の中にたたずむ遺跡群は本当に神秘的で、世界有数のパワースポットと言えるでしょう。ゆっくり流れる時間の中で、広大なエリアに点在する遺跡をぶらぶらし、歴史や宗教に思いをはせる、そんな過ごし方がおすすめです。

<カンボジアに行くとしたら?>

飛行機代:往復 約37,000円~45,000円

宿泊費:約2,500円前後

池戸さんから一言:カンボジアのごはんは、隣国、タイの料理に似ています!とても美味しいですよ!

※今回の記事で記載している飛行機代は「Sky Scanner」で9月発を想定して検索したものです。また、宿泊費は「Booking.com」で3つ星ホテルに1泊した場合の値段です。価格はあくまで目安です。(2016年8月時点)

タイ/チェンマイ

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首長族のお母さんとの一枚

池戸:タイというと、バンコクやプーケットを思い浮かべる人が多いと思いますが、僕がおすすめしたいのは、バンコクから飛行機で1時間ほどのところにあるチェンマイ。チェンマイでは、TVでもよく取り上げられている、首長族に会うことができます。(本当はメーヤーコンというところにいるのですが、観光化が進んでいるので、チェンマイでも会えると思います。)TVで見ていた首長族に会えた時は、すごく感動しました!

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大自然の中でトレッキング

また、大自然に囲まれたチェンマイでは、トレッキングをしたり、象に乗ったりすることもできます!のどかで、人も良くて、ごはんも美味しくて。バンコクよりも、深い体験ができるのではないかと思います!

<タイ:チェンマイに行くとしたら?>

飛行機代:往復 約35,000円~54,000円(東京―チェンマイ)

宿泊費:約2,700円前後

池戸さんから一言:世界で暮らす民族にも文明化の波が押し寄せており、首長族も例外ではありません。観光客を受け入れることでお金を稼ぐ人もいます。賛否両論ありますが、民族衣装からスマホを取り出し電話する、なんてミスマッチな光景も見ることができるかもしれません(笑)

【中級者編】日本の常識が通じない国へ行ってみよう

池戸:海外旅行に何度か行ったことのある学生には、ちょっとだけ刺激の強い国を紹介したいと思います。日常生活においては馴染みのない宗教を肌で感じたり、日本の常識が何一つ通用しない生活を体験したり。こうした経験は、きっと一生の思い出になるはず。

モロッコ

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モロッコと言えばラクダ

まず始めに、中級編で僕がおすすめしたいのはモロッコです。モロッコは、物価が安く、食も美味しいし、ショッピングも楽しめ、女性旅行者にも人気の国です。また、モロッコを語る上でイスラム教は欠かせません。異文化に触れ、学び、考えるという点で、イスラム教は僕にいろいろなことを教えてくれました。メディアを通じ、日々ニュースを見ると、イスラム教に対してネガティブなイメージを持っている人も少なくないのかもしれません。でも、日本で見ている報道ってあくまで1つの側面でしかなくて。実際、他者を受け入れる寛容な心を持ち、すごく優しくて、世界各国の旅人をもてなしてくれるイスラム教徒にたくさん会いました。メディアの情報に惑わされず、自分の目で見て、感じ、判断することも大切だと思っています。

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サハラ砂漠

それから、サハラ砂漠も絶対に行くべき場所です!砂漠って本当にすごいんですよ。神秘的で。音のない世界って今までに体験したことがないと思うので、ぜひ体感してみてください。

また、モロッコはスペインから往復約数千円で行くこともできるので、ヨーロッパ旅行に組み込むのもおすすめです!

<モロッコに行くとしたら?>

飛行機代:往復 60,000円~120,000円前後(東京―カサブランカ)

宿泊費:6,200円前後

池戸さんから一言:モロッコの人達は商売人だから、客引きがすごくしつこいです。日本人を引き留めるために、いきなり「そんなの関係ねえ!!(小島よしお)」とか言い出します。今、彼らがどんなギャグを学んでいるのか、最新情報を確かめてきて欲しいです(笑)

インド/ニューデリー&バラナシ

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インドと言えば牛

池戸:インドと言えば何をイメージしますか?勧誘がしつこい人々、路上を歩く牛、カレー漬けの日々、激臭のトイレ...と、かなりハードなイメージが強いと思います。そうです、それがインドです。とっても刺激的で、カルチャーショックも大きいことでしょう。そんなインドって「海外に行った時、自分はどこまで許容できるのか」という、海外旅行のバロメーターにもなるんです!また、インドは1日1,000円あれば余裕で暮らせるくらい、とにかく物価が安い!10万円あれば1か月くらい生活できると思います。

近場で、安くて、力試しにもなる!イメージにとらわれず、ぜひ行ってほしい国ですね。

<インドに行くとしたら?>

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写真が大好きなインドの子供たち

飛行機代:往復 約35,000円~70,000円(東京―ニューデリー)

宿泊費:約2,600円前後

池戸さんから一言:多くのインド人は日本人に友好的で、かつ写真が大好きです。カメラを持っていると、好奇心旺盛なインド人が集まってきて、まるで自身がスーパースターになったような感覚に陥ることでしょう。(笑)

【超上級者編】アフリカの未知なる生活を体験しよう! ※虫に注意

池戸:もはやそんなとこまで行くのか、という感じですが(笑)超上級者編としておすすめしたいのがアフリカ大陸。ここでは、2カ国紹介したいと思います。

ケニア

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キリンの群れ

ケニアは、僕が最も行きたかった場所の1つ、サファリのある国です。サファリって、動物たちが懸命に生き抜いている「生」のイメージが強かったのですが、実際に行ってみると、圧倒的に「死」の側面が強くて。シマウマがワニに食べられたり、群れをはぐれた牛がライオンのエサになったり。自然のサイクル、圧倒的な自然の姿が広がっている場所です。

一般的なサファリのツアーは、現地で頼めば2泊3日で3万円くらいと、意外と安く行けます!

<ケニアに行くとしたら?>

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シマウマを食べるライオン。まさに弱肉強食の世界

飛行機代:往復 約83,000円~160,000円(東京―ナイロビ)

宿泊費:8,500円前後

一言:正直、ナイロビは治安が悪いです。外を出歩く度、びびってました。。複数人で行動する、夜は出歩かないなど、旅行者として身を守るための最低限のルールは押えていきたいところです。僕は警戒心が強く、町を歩く際には、30秒に1回は後ろを振り向いていましたね。(笑)

ウガンダ

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ウガンダの小さな学校ニュートピアの1シーン

池戸:ウガンダには、日本人が建てたニュートピアという施設があります。このニュートピアは、孤児院と小学校を兼ねており、ボランティアをしました。このボランティアを通じて、アフリカの苛酷さ、教育の大切さ、子供たちの尊さ、遠い国で活動するすごい日本人の存在など、多くのことを学び、考えさせられました。

基本的にここでの生活は、電気も水道もガスも火もありません。自給自足で虫だって食べますよ!バッタとか。そんな環境の中でも、ウガンダの子供たちは、毎日笑顔で、超可愛いです。純粋で、無垢で。一生懸命勉強して、未来への希望に満ち溢れている。ここでの経験は、今の僕にも大きく影響を与えています。

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意外と美味しかった「昆虫丼」

個人的には、ケニアでサファリツアーに参加して、ウガンダに行ってボランティアしつつ虫を食べるというコースがおすすめ!うん、超上級者編ですね(笑)

<ウガンダに行くとしたら?>

飛行機代:約120,000円~170,000円(東京―エンテべ)

宿泊費:6,800円前後

一言:バッタを食べる時、なぜか羽と尻尾だけは現地の人も食べていませんでした(笑)美味しくないのかも。

海外旅行は人生を豊かにする!池戸さんが語る海外旅行の魅力

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池戸:世界は広く、美しく、いろんな国、いろんな人、いろんなことであふれています。せっかく、経済的にも豊かで、いつでも旅行に行ける日本という国に生まれたのに、地平線の向こうに広がる世界を見ないのはもったいないと思います。

よく、世界一周をしてなにかが変わったか?と聞かれますが、価値観が大きく変わったとかは、正直、ありません。でも、海外旅行の経験が今の自分を少なからず形成しているし、変わったという点では、人生をより楽しめるようになったと思っています。

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よく幸せの敷居がものすごく下がったと自分では言っています。多くの国に行き、いろんな人と触れ合い、様々な経験を経て、家族がいること、インフラが整っていること、教育が受けられること、思想も職業も結婚相手も何だって自由に選べること、日本では当たり前のことが幸せって思えるようになりました。幸せの敷居が下がれば、同じ体験をしても、幸せの感じ方が違う。これは、「日本は経済的に豊かだけど、豊かじゃない」と言われるゆえんじゃないかな?と思います。

また、海外旅行とは学ぶことでもあります。学生時代に勉強してきた歴史、地理、国語(言語)、政治、経済、社会、生物、物理、化学といった教科を、実体験で学ぶことになるでしょう。目の前で起きている全ての事象や経験が、自身の教養として蓄積されていくはずです。

そういった意味で、旅行は『人生を豊かにしてくれる』ものだと僕は思っています。

海外旅行で一生に残る思い出を

行ってみたい国はありましたか?旅行にはそれぞれの目的や楽しみ方があります。実際に行くことで、あなただけの海外旅行の楽しみがきっと見つかるはず。今年の夏は、海外旅行で一味違った思い出を作ってみてください!

(ライター:濵田七海 撮影:池戸聡 編集:後藤亮輔)

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