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こんにちは! マグロ部編集部です。

就職活動(就活)では、どんな企業にエントリーするかってとても大事ですよね。自分に合った企業を見極めるために、あなたならどんな情報を集めますか?

気になる企業の採用ページ業界地図を見たり、手当たり次第にOB・OG訪問に行く人もいるでしょう。そのほかの有効な方法として、『就職四季報』を読んで企業分析をするという方法があります。『就職四季報』には「ネットで調べてわかること」だけではない、企業の本当の姿がわかるんです。

今回は『就職四季報』を完全に活用したい人のために、元編集長・赤峰みどりさんに「企業分析の極意」を聞いてきました。「ブラック企業の見極め方」や「働きやすい企業の見極め方」など、気になるアドバイスも!数字の読み解き方を学んで、周りの学生と差をつけちゃおう。

赤峰みどり
1993年東洋経済新報社入社。2008~13年まで『就職四季報』編集長。就活生の意見を反映した『就職四季報』は、大学生協業界研究部門で長年1位を取り続けている就活のバイブル。現在はキャリア教育や解説記事の企画を担当している。

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企業研究は必要!自分と相手(企業)の相性を見極めよう

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ー早速ですが、「企業研究」はするべきなのでしょうか。

赤峰:するべきですね。就職活動は「恋愛」に例えることができます。

ー就職活動が「恋愛」?

赤峰:恋愛は、自分の求める条件だけで「この人とお付き合いしたい」と思っても、なかなかうまくいきません。それと同じように、就活は相手(企業)のことを知り、自分との相性がいいかを見極めることがとても大切です。

ーなるほど!企業にとってもメリットがないと採用はしてくれない、ということですね。

赤峰:そうです。会社が何を求めているのかをしっかりと企業分析をして、「あなたがどのように企業に貢献ができるのか」をアピールしましょう。それができれば、他の就活生に勝つことができます。

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また、女子学生に限ると、社会に出れば男性との対応に差を感じることがあるでしょう。今では「女性活躍推進」と言われ、企業も努力をしていますが、過去には「出産」や「結婚」で辞めなければいけない「暗黙の約束」がありました。「暗黙の約束」があった会社は、10年、20年で女性が活躍しやすい会社に変化することは難しい。

だからこそ、企業分析をしっかりして、自分の理想の働き方と比較しながら、入社時のミスマッチを防ぎましょう

ー企業研究は、自分の理想のキャリアを想像し、「どのように企業に貢献できるのか」を考えるためにあるのですね。企業研究は自己分析の後にするべきでしょうか。

赤峰:それは誤りです。「企業研究」と「自己分析」は同時に並行して行うべきです。

ー同時並行??

赤峰:そもそも、就活における自己分析の方法は誤解されがちです。「自分の小学生の時を振り返る」「サークル活動を振り返る」ことではありません。

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ーそうなのですか!?自己分析は、今までやってきたことをノートに書き出して、自分探しをすることを指すのだと思っていました......。

赤峰:そう思われている学生さんは多いですね。就活における自己分析は、企業の実態に触れて自分がどう感じるか、たとえば「勤続年数」が長い会社を自分はどう評価して、何を理想の働き方とするのかといったところを考えることを指します。

おそらく面接官からすれば「小学校の時に吹奏楽で1番になりました」とエピソードを聞きたいわけではありません。「あなたが今まで経験してきたこと」が自分の会社にどう活かされるのかを聞きたいのです。

だからこそ、「自己分析」と「企業研究」は同時並行で行い、自分自身の考えを照らし合わせていくことが大切です。

就職四季報は『3冊』ある!(※①と②は同じ企業を調査しており、2冊の違いを比べると「男女」の待遇の違いがわかります)
①『就職四季報 総合版』基本の1冊。男女どちらも使えます。
②『就職四季報 女子版』女性に特化した1冊。既婚率や産休・育休取得率などもわかります。
③『就職四季報 優良・中堅企業版』①と②に掲載されていない企業が紹介されています。投資情報などが掲載されている『会社四季報』をベースとして、3年後離職率など採用関連の情報も追加されています。

企業研究ってホントは簡単で面白い!気になる項目を「比較する」ところから

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ー企業研究の必要性がよくわかりました。でも、企業研究はどこから始めればいいのでしょうか。

赤峰:難しく考える必要はありません。恋愛と同じように、自分の気になるポイント、外せないポイントを比較するところから始めましょう。自分にとって「収入」が大切であれば、まずは平均年収を比較してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

同じ業界の企業でも、数字の違いに着目すると「なぜこんなに違うんだろう」とびっくりしますよ。

また、最近では「ブラック企業」や「女性の働きやすさ」なども注目されるキーワードですね。そこで今回は『就職四季報』を活用した「ブラック企業の見極め方」「女性の働きやすさの見極め方」そして「就職しやすさの見極め方」をお伝えしましょう。

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ブラック企業の見極め方

「勤続年数」の項目や、新卒で入った人が3年後にどれくらい退職するのかを表す「3年後離職率」の項目を見ましょう。これらの項目は自信がないからと発表しない企業(NA=No Answer)もあります。また勤続年数5年未満など短い企業も要注意。そのほかの項目と照らし合わせながら見極める必要があります。

女性の働きやすさの見極め方

ネットでは「産休制度がこれだけ整っています!」「育休がこれだけ長くとれます!」と、制度の充実度はわかりますが、実際にどれだけ取得されているのかはあまり開示されていません。

『就職四季報 女子版』では、女性の既婚率や、産休・育休取得率がわかります。また『就職四季報 総合版』と見比べることで、男性と女性の対応の差を調べることができます。

「勤続年数」の項目で見比べた時に、極端に勤続年数が短ければ、結婚などで辞める人が多いと推測できます。逆に、女性の勤続年数が極端に長ければ、お嬢様扱いされていて仕事があまり無い、もしくはキャリアウーマンとしてバリバリ働いているのではないか、と両面の推測ができますよね。

併せて既婚率を見ると、結婚した後の働きやすさを推測できるので、長く働きたい人は既婚率の数字が大きいほど理想に近いかもしれません。

このように、『就職四季報 女子版』で分析した情報と、OG訪問での話や会社訪問の雰囲気など、様々な情報を組み合わせて、あなたの理想に合致している企業なのか判断をしましょう。

就職しやすさの見極め方

赤峰:就職には偏差値はないので「自分がどこの企業に入れるのか」というのはわかりづらいですよね。そこで判断できる有効な指標として、実績校を見ましょう。

総合版を見て、ちょっと難しいと思った場合は、『優良・中堅企業版』も参考に探してみてください。

四季報の魅力とは「ホンモノの情報と、新しい企業を知れること」

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ー『就職四季報』でたくさんの情報を得られることがわかりました。でも、四季報の情報を全て信じても大丈夫ですか。

赤峰:『就職四季報』には「宣伝じゃないホントの情報」が掲載されています。この本は一般の書店で購入することができるので、会社に務める社員も見ることができます。読んだ時に、とんでもない嘘が掲載されていたら「これは違う」とわかりますよね。

ー嘘偽りのない情報が掲載されているとのこと、安心です。就職四季報は活用するべきですね。

赤峰:気になる項目を比較していくことで、新たに「自分の理想に合った」企業を見つけることができます。たとえば「企業をビジネスの相手にしている会社(企業間取引:BtoB)」は、学生には知られていないことが多いので、ネットで名前を検索して見つけることは難しいですよね。そのほかにも、世の中にたくさんの優良企業があることがわかりますよ。

また、ネットで企業の就活生向けページを見ても、ほかの企業との比較はなかなか難しい。でも『就職四季報』を活用すれば、見比べることが簡単にできます。

「有給休暇の取得日数」や「離職率」など、ネットでは得られない情報も多く掲載されているので、ぜひ活用してみてください。

就活で「勝つ」ために論理的な分析をしよう!

あなたはどんな企業で働きたいですか?『就職四季報』では、リアルな数字を分析することで、「ブラック企業」や「女性の働きやすさ」を見極めることができます。「就職四季報2018」特設サイトも参考に、就活に「勝つ」ための論理的な分析を進めていきましょう。

就活はこれからです!『就職四季報』で企業研究と自己分析の精度を上げて、ライバルに差をつけましょう!

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