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みなさんは「リーダー」と聞いた時に、どのようなことを連想しますか?力強くチームを引っ張っていくことができる人?チーム全員から信頼される人のこと?

この記事では、AKB48で300名以上のチームを率いる総監督を務めた高橋みなみさんの『リーダー論』から、今日から取り入れることができるリーダーとして備わっておくといい姿勢について紹介します。

今、何かしらの組織やチームでリーダーを務めている人はもちろん、リーダーではない人でも自分のチームのためにできることがきっと見つかります。

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そもそもリーダーって何?

"チームのメンバーにとって、いいリーダーとは、どういう人か。それは、「自分のために」何かしてくれる人だと思います。「チームのために」頑張ってくれる姿ももちろん素敵ですが、それって結局、他人事になっちゃうんですよね。「自分のために」頑張ってくれているんだ、「自分を見てくれているんだ」という信頼感がないと、いいリーダーとは思われないんじゃないでしょうか。" (p.44-45)

高橋みなみさんは、"いいリーダー"として大事なことは、チームはもちろん、メンバー個個人のために頑張ることができる人と定義しています。

チーム全体がより良くなっていくために、チームのために頑張ることはもちろん大事なリーダーの仕事ですね。それにプラスして、メンバー一人ひとりにフォーカスすることを意識することも、結果的にチームのためになっていくということでしょう。

一人ひとりの話を聞いてあげる姿勢

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女子大生の学生団体に所属するAさん。世代交代で、1週間前に団体の代表になりました。元々団体のメンバーからの人望が厚かったAさんですが、代表に就任したことでメンバーそれぞれが考えていることがわからず、壁を感じるようになってきたことに悩んでいます。

この現状のままではいけないと思ったAさんが実施したのは、団体のミーティングの前後にメンバーとの軽い面談を設けることでした。団体の活動はもちろん、プライベートなことなどどんなことでも話を聞くように心がけました。

Aさん「新しいイベントの進行、このあいだグループLINEであまりうまくいってないってあったけど、大丈夫?」
Dさん「交渉担当のEちゃんがあまりうまく動いてくれないんですよね。」
Aさん「なるほどね。Eちゃんとはうまく連絡取れてる?」

ここでAさんは、いきなり悩みは何かを聞くのではなく、グループLINEでの会話から悩みを聞いて見るということを心がけました。ここでDさんは「グループLINEでの些細な会話もちゃんと見てくれているんだ!」という安心感を感じたかもしれません。

メンバーに安心感を与えることは、いい関係性を築いていくために必要不可欠なものです。いきなりやることは難しいので、少しずつ日頃から心がけることが大切なのでしょう。

"リーダーは、メンバー個人に対して「この人は信頼できるな」と思われる可能性を1個ずつ作っていかなといけない。日頃から、「私は君のこと見てるんだよ」という認識を、ひとりひとりにちょっとずつ植え付けておかないといけない。" (p.45)

否定するのではなく、褒めて伸ばす姿勢

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あるベンチャー企業でエンジニアとして長期インターンをしているBさんは、 10人のエンジニアインターンを束ねるリーダーです 。エンジニアインターンの中に、いつもコードがうまく動かずに悩んでいるCさんがいます。

Cさんは優秀なインターンですが、ここのところうまくコードが書けないでいるようです。そんな時にBさんは以下のようにアドバイスをしました。

Bさん「ここのコード、ここを生かしながら、この数式を使って書き換えてみるといいと思うよ。どうかな?」
Cさん「たしかに、これ基本だったね。忘れていたよ。」
Bさん「そうそう。元々のコードはよく書けているし、少し見直してみるだけでもだいぶ変わってくるね。」

この時にBさんが気にかけたことは、Cさんが元々書いたものを否定せずに生かすこと。「ここのコードはダメだ」などというネガティブな発言をしないことは、メンバー個人の成果物を尊重することにもつながります。たとえ書き直さないといけないものでも、否定しないことが大切なんです。

"今まであなたがやってきたことは間違ってない、ちゃんと分かってる人は分かってるよと、褒めてあげる。尊敬の気持ちを持って、讃えてあげる。" (p.66)

「グチ」として捉えるのではなく、「本音」を聞きに行く姿勢

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ダンスサークルの副部長を務めるEさん。最近メンバーのFさんから、サークルの部長のGさんの愚痴をLINEで聞きました。

Fさん「Gが部長になってから何か変わった気がする。あの人、私たちにあれこれ命令する割には、自分を棚に上げて何もやらないじゃない。みんな不満ばっかりだよ。」
Eさん「そんなこと思っていたのか。この間、Gもサークル全体がうまくまとまらないって言っていたんだよね。一回、どこかのタイミングで話し合いの機会を作ってみてもいいかもね。」

チームがすれ違っている時、誰かが誰かに対して不満を抱く時、誰か特定の人が悪いということは少ないケースです。考え方や進め方の違いから、衝突したり、すれ違ってしまったりするケースがほとんどです。そんなすれ違いをひとつにするために、Fさんは副部長として話し合いをするべきだという結論になりました。

"グチの中には、その人を理解するための情報がたくさん入っていると思うんです。ひとりひとりの関係性を築く時にも重宝しますし、「この子はあの子に対してモヤモヤしているんだ」「でも、あの子はこう思っているって前に聞いたぞ」というふうにグチとグチを突き合わせていくことで、絡まってしまった人間関係を解いてあげることもできる。" (p.51)

"「グチ」は、言い方を変えると、「本音」です。" (p.52)

リーダーじゃなくても、チームのために日頃からできること

リーダーは、確かにチームを力強く導いていく力が大切なのかもしれません。しかしその導く力をつけるためには、メンバーひとりひとりとの日頃からのコミュニケーションが大切だということがわかりました。

コミュニケーションを取ることは、誰にでもできることです。自分の話だけをせずに、相手の話に耳を傾けてあげようとすること、ネガティブではなく、話をポジチィブな方向に持っていこうとする努力をすること。これはリーダーではなくても、チームの一員として今日から始めることはできるでしょう。

誰もが最初から完璧にコミュニケーションを取ることはできません。できなければ、練習をする。日頃の小さな成果を積み重ねる。それこそが結果としてチームのためになっていくのではないでしょうか。

就職活動で応用できる『リーダー論』

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いざ、就職活動で「リーダーシップとは何か」「リーダーシップの経験はあるか」という問いにぶつかった時は、コミュニケーションにフォーカスすることが効果的でしょう。しかしコミュニケーションにもさまざまな方法があります。自分ができる範囲で、日頃の努力を積み重ねていくことが今日からできることです。

チームの課題は何かと思ったのか、その課題をどのように解決していったのか、その時にコミュニケーションはどのように取ったのか、ということを考えながら、自分らしい回答を考えてみてはいかがでしょか。

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