732A8054.jpg

めまぐるしい時代の変化と情報爆発社会を生き抜くために、どんな考え方や生き方をすればいいのでしょうか。大学生にとって4年間の過ごし方を考えることは、これからの人生を考えていくうえでも貴重な時間。

たくさんのサークル学生団体に所属したり、スタートアップでのインターンシップ活動を通して人脈作りを気にするのもいいですが、そもそもきちんと情報の取捨選択ができないとただ空回りした大学生活を送ることになります。「もっとアレをしておけばよかった」と社会人になってから後悔しても、もう遅いということも......。

そこでマグロ部編集部では、大学生がこれからのキャリアを形成するうえで大切なことを教えてもらうべく、今をときめくブロガー・作家のはあちゅうさんにインタビュー。テーマは、夢を叶えるための大学4年間の過ごし方。具体的には、「情報収集能力」「情報の取捨選択方法」ついてお伺いました。

これを読めば、きっと後悔しない大学生活を送るヒントが見つかります。

はあちゅう
ブロガー・作家。1986年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中にブログを使って、「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを行い、カリスマ女子大生ブロガーとして活躍。電通、トレンダーズを経てフリーに。
「ネット時代の作家のかたちをつくる」ことを目標に、オンラインサロンや月額課金コンテンツ「月刊はあちゅう」の運営など、表現の場所を広げている。
近著に「半径5メートルの野望」(講談社)、「かわいくおごられて気持ちよくおごる方法」(幻冬舎)、「とにかくウツなOLの、人生を変える1か月」(角川書店)など。

ツイッター:@ha_chu
ブログ:http://lineblog.me/ha_chu/

banner_magro-sensei.jpg

これぞ"はあちゅう流"大学デビュー!? リア充大学生の「挑戦力」

ha_tyu2.png

ー はあちゅうさんって、大学生のときにブログを始めたり、世界一周をしたりと「リア充大学生」だったようですね(プロフィール参照)。そんな自分のことを、今、どう見ていますか?

はあちゅう:頑張ってたなと思います。大学に入るまでは引っ込み思案で、内気で、あんまり自分を出せない子だったんです。でも、このまま社会人になったら「いつまでも自分が嫌いなままで、自由にモノを言えない子になってしまう」と思い、「大学で自分を変えよう!」と決めました

「クラスで人気の明るい子」しか入っちゃいけないと思っていたチア部に思い切って入ってみたり、勉強ができるせっかくの環境なので、授業は少しでも興味のあるものは全部取ってみたり。

インカレサークルに入ったり、クラスの友だちだけでなく、地方からきた友だちとも仲良くしていましたね。

ー それで、大学1年生のときにブログを始めたと。もともとネットに詳しかったのですか?

はあちゅう:いえ、違う大学の友だちが、ネットに詳しかったので教えてもらいました。そのときから、ブログやmixi(ミクシー)、GREE(グリー)などのSNSを始めて......ネットを知ったところから、大学生活が加速していきました。

今までの引っ込み思案だった自分を変えるために、やりたいことにチャレンジしよう!と思ったんです。

大学1年生のときは、ブログをとにかく書いて、ブロガーの友だちを増やしていきました。そして、ブログをきっかけに本(さきっちょ&はあちゅう 恋の悪あが記 Super edition)が出たことで、ネット周りのお仕事を頼まれるようになり、世界がさらに広がりました。

2年生のときは、周りに起業家の友人が多かったこともあり、影響を受けてビジネスプランコンテストに挑戦したりしていました。

3年生は、香港大学に1年間留学。そのあと、卒業制作として、ずっと夢だった世界一周旅行をしました。当時、広告代理店に内定をもらっていたので「広告と関連する、大学生ならではのこと」をしたいと思い、自分が広告塔として企業のPRをしつつ、そのスポンサーの費用で世界一周をするという企画を実行しました。

就活みたいに、泥臭く何十社も営業をかけ、25社にスポンサーになってもらいましたが、今なら、お金を集める方法として、クラウドファンディングを使う手もあるので、もっとやりやすかったんじゃないかと思います(笑)

いろんなことを経験されていたのですね。そういえば、以前、何かで「朝日新聞の学生記者」をされていたと読んだことがあるのですが......

はあちゅう:朝日新聞の横浜版の学生記者ですね。今は募集していないかもしれませんが、半年ほど参加していました。

「カフェ・アカデミア」という不定期連載のコラムで、大学生が担当できるページがあったんです。企画を出して、その企画が通ったら、担当記者の方がついてくれて。それで、一緒にネタをつくってくれるんです。私は2回くらい記事を出させて頂きましたね。

さまざまなことに挑戦していました。とにかく自分がやったことのないことを見つけては、目ざとくみつけて、応募できそうなところを、一個一個、挑戦していました。

「夢を叶える体質」になるために、小さな成功を重ねる人のそばにいよう

ha_tyu3.png

ー はあちゅうさんの「やると決めてからの達成力」に驚きます! 今の大学生は、やりたいことがないか、もしくはたとえやりたいことがあったとしても、「夢のある自分」に酔っているだけで行動に移せていない人が多いんじゃないかと思います。

はあちゅう:私、小さい頃からずっと「人生を無駄にしたくない」という意識が強いんです。それと経験したことをシェアしたい!とか、どこかに記録を残したいという気持ちも強くて。だから、ブログも10年以上続いています。

ー 何かを始めることは簡単でも、ずっと「続ける」ことは難しいですよね......。モチベーションが下がったり、嫌になったりしたことはありませんか?もうやめちゃおうとか。

はあちゅう:ありますよ。モチベーションって、たとえば何かに応募したときが一番高いですよね、でも、いざその応募が通ったら、面接に行くのが面倒になっちゃったりしますし。やっぱり、同じ意識の高さを保ち続けるのは難しいと思います。

それでも物事をこなすために責任感を持たないとダメなんです。私は根は真面目なので、一度言ったことはやらなくちゃダメだという強迫観念のおかげでやってこれたんだろうなと思います。昔の自分が言っちゃったことに、今の自分が無理やり付き合わされている感じというか......。それでも、何事もやりきることを大切にしています。

ー やりたいことをやるには、責任を持ってやりきるしかない、と。わかっていても、なかなかできないのが人間だと思います。

はあちゅう:そういう場合は、小さいことでも叶えている人のそばにいることが大事です。

たとえばダイエットの話ですが、痩せてて、綺麗な人の近くにいると、その人の努力が自然と目に入ってきますよね。丸1日一緒にいると、いろいろな気づきがある。疲れていてもかならず湯船でお風呂に入るとか、1駅ぶん歩いているとか。綺麗な人って、本人は当たり前だと思いながら、自然と小さな努力を重ねているんです。

そんなふうに当たり前の基準が高まっていくと「夢を叶える体質」になります。

そういうところに気づかないまま生活するのと、常に夢を達成している人の側にいて、真似できるところから真似をするのとでは、結果が全然変わってきます。

情報の取捨選択方法を学ぶ前に。まずは「たくさん浴びる」ところから

はあちゅうさん6.jpg

ー はあちゅうさんは多くの経験のうえで、物事の判断をされていると思うのですが。情報爆発社会における「情報の取捨選択方法」って何かありますか。

はあちゅう:個人的に、身近な大学生を見ていて思うのは、情報を収集する量が少なすぎるということです。身近な人たちの出来事やニュースからしか情報を得ていなくて、自分のコミュニティから外のニュースをとりにいっていない。

これは元電通のさとなお(佐藤尚之)さんが言っていたことなのですが、たとえばTwitterで2,000人くらいフォローする。そうすると、今までの自分には見えてこなかった世界が見えてきます。

ー 2,000人って、普段自分が生きている中ではなかなか接することのできない人の量ですよね。フォローしていくだけでも大変かと思うのですが、何かコツのようなものはありますか?

はあちゅう:興味のある分野の人から、フォローを広げていくといいですよ。それから少しずつ増やしていき、最終的にはたくさんの情報をしっかり摂取する。そして情報の捨て方は、その後で身についてくるものです。まずはたっぷり情報を浴びることが大切です。

入ってくる情報量を増やすと、だんだん「ノイズ(邪魔な情報)」が入ってくるんです。でも、そのノイズの中に、普段自分が使う脳みその筋肉とは違う筋肉でないと摂取できない情報が出てきます。そうした経験を積み重ねていって初めて「情報を捨てる」という判断ができるようになります。

ー まずは情報をたくさん浴びることが大事なのですね。ちなみに、はあちゅうさんの「情報を捨てる」基準はありますか?

はあちゅう:最終的には、自分の目に入らないものは捨てています。

たとえば、普段、日本のニュースを見ているときは、世界情勢よりも、芸能人の不倫や離婚の情報が多く入ってきますね。ただ、私の今の仕事には世界情勢が普段入ってくる情報以上に必要なわけではないので、自分から情報を積極的に取りに行く機会は少ないです。自分の目に入るままに任せています。

ただ、自分の中で捨てている情報があるという感覚を忘れないようにしています。

私自身は、SNS経由で得る情報が多いです。そのほかにも、映画、本、雑誌など、かなり広い範囲から情報を得ています。その中から「自分にとって必要な情報が残る」という考えでいます。

雑誌は美容誌や男性誌など幅広く読みますが、全ジャンルを網羅しているわけではありません。最終的には自分のアンテナにひっかかる情報を得ています。全世界のすべての情報をデータベース化するということではなく、ご飯を食べるのと同じように、必要なものを摂取する感覚で情報を得ています。

憧れの仕事でも、自分に合うとは限らない。大学生特権で「憧れ」に触れてみよう

ha_tyu7.jpg

ー はあちゅうさんは2歳のときから「作家になること」に憧れていて、それが大学生のときに叶って作家デビューしましたよね。その他の活動として、最近、テレビのコメンテーターとしても活躍されていますが、それも憧れのひとつだったのでしょうか?

はあちゅう:憧れていましたね。昔は、テレビに出る人になりたいと思っていたんです。テレビに出ると、人からチヤホヤされる気がして。そうなってみたいと。

でも、実際にテレビに出るお仕事をやらせてもらえるようになってから、気づいたことがあるんです。「やっぱり"書く"ことのほうが好きだな」と。

家で言葉をいじくったり、物語を作っているほうが好きで。これは、もう単純に、合う・合わないの問題ではあると思いますが。

書いている時間は、何かを積み上げたり、育てているような気がするのですが......。テレビに出ている時間は、とくにそれを感じることはないんです。

だから、私って、根っから書くのが好きな人間なんだなと。内にこもって、ごちょごちょっと作っていくのが好きなんです。でも、それはテレビに出演させてもらったからこそ、わかったことでもありました。きっとテレビに出ていなかったら、やっぱりあの華やかなテレビの世界にいれる人っていいな、とずっと憧れていたかもしれません。

ー やってみないと、わからないこともあると。

はあちゅう:そうですね。大学生ならば、大学生特権を利用するといいと思います。

私は、大学の先輩が卒業されるときに「大学生の立場だと、すごくいろんな人に会いにいけるから、大学生のうちに人にたくさん会いなさい」と言われました。

だから、たくさんの人に会うようにしていたんです。興味のある分野にいる人には、とにかく会ってみる。大学生のときにもできることはたくさんあるのに、「憧れ」だけで終わらせておくのはもったいないです。

banner_magro-sensei.jpg

私が今、大学生だったら:もっと効率よく動きます

ha_tyu4.png

ー 最後にお聞きします。もし、はあちゅうさんが今大学生だとしたら、どんなことをしますか?

はあちゅう:大学生当時と同じことをすると思うのですが、もっとフットワーク軽く行動しているんだろうな思います。

たとえば世界一周旅行。さっきも言いましたが、当時、就活のように、何社もいちから問い合わせ先を調べて、メールを一通一通出していました。すごく泥臭く営業をしていたんです。でも、今だったら、同じことをクラウドファンディングでできますよね。

あと、大学生のときはSNSで発信するといえばブログしかなかった。私がブログを始めた初期は、ブログはHTMLなどの知識が少しでもないとできないものでした。でも、今はInstagramだったりTwitterだったり、もっと軽やかに発信できますよね。

だから、今大学生になれるとしたら、より発信に力を注いでいたかもしれないなと思います。

世界一周旅行をしている時は、リアルタイム更新を売りにしていました。それで、帰国後、投稿していた動画をまとめて、卒業制作として大学に提出したんです。でも、iPhoneがあれば、あんなに事前にデータを集めたりとか、本を持っていかなくてもよかったと思う。

何よりも、発信の質を高められたんだろうなと思います。動画も今ならYoutubeにリアルタイムでアップしちゃいます。あと、Instagramとか、Googleマップを見れば、どこが人気で、どんなふうに写真を撮っている人がいるのかがすぐにわかるので、もっと研究をしながら効率よく発信し続けられたんだろうなと思います。今のテクノロジーをもって大学生をしている人が本当に羨ましいです!

これから大学生になる方も、すでに大学生の方も、まずはたっぷり情報を浴びて、欲しい情報を得られるようになりましょう。情報を得ているうちにやりたいことが見つかれば、小さな成功体験を積み重ねる。そうすると、だんだん、当たり前の基準が高まってきます。「夢を叶える体質」になれば、おのずと大学生活は充実してくるのではないでしょうか。

自分は環境で変わっていく。はあちゅう流、夢を叶える方法

ha_tyu5.png

大学時代の貴重な4年間を大切に過ごしたい。そのためには、まずはたくさんの情報を浴びて、取捨選択できるようになることが大切----

はあちゅうさんは大学生だった当時、ネットや新聞から情報を得て、さまざまなことにチャレンジされていました。これから大学生になる方や、今大学生の方も、たくさんの情報を浴びた上で自分なりの判断ができるようになりましょう。

また、やりたいことが見つかった方が次にすべきことは、小さなことでも夢を叶えている人の側にいることです。学びの多い環境に身を置くことで、自分の「当たり前」の基準を高めていきましょう。

photo by

この記事が気に入ったら

思春期はマグロ食っとけ!

RECOMMEND