坂本内定塾

就職活動
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Q.エントリーシートの志望理由欄は、どう書いたらよいか悩んでいます。

「業界トップの御社で、自分を大きく成長させたいので……」ということを軸に書いていたのですが、全て落ちました。

坂本塾長の「気合い回答」

落ちた最大の原因は、志望理由の意味を間違ったことです。

今回は、志望理由で足切りされないための一番重要なことを解説します。毎年、百人以上の就活生から同様の質問があります。最近は、T大学3年生Aさんからインターンシップ選考試験のエントリーシート落ち、M大学4年生Bさんから本試験のエントリーシート落ちの相談メールがありました。

志望理由の意味を間違えてはいけない
根本的な問題は、志望理由の意味を間違えていることです。

志望理由の軸は「志」です。
「自分を大きく成長させたいので……」は、志のレベルに達していません。

わかりやすく言うと、志とは、志望企業のどの部署の、どの仕事で、どんな成果を上げるかです。
志の高さ、具体性こそが、面接官の高評価を得るポイントです。

●学生目線から、ビジネス目線の志望理由に脱皮しよう!
学生目線では、 「自分を大きく成長させたい……」という志望理由でも良く思えますが、
社会人からすると、企業を学校と勘違いしているのではないか……と懸念されてしまいます。
企業は(学校とは異なり)、利潤を追求する組織であることを忘れてはなりません。

志望理由は、ビジネス目線で考えることが大切です。
要するに、
自分が企業から得たいことを軸にするのではなく、
自分が企業に貢献したいことを軸にするのです。

●内定者の実例
住友商事内定者Uさんは、志望企業の仕事内容を具体的に研究して、
「どの部署の、どの仕事で、どんな成果をあげるか」について
3パターン(第一希望・第二希望・第三希望)も考えていました。

貢献したい内容は、単なる推論や精神論にならないように、
・志望企業の新聞記事スクラップ
・OB訪問で聞いたこと
・WEBサイトのIR情報の内容
・有価証券報告書の内容
・会社説明会で質問して答えて頂いたこと

これらで客観的な裏付け(根拠)を示していました。

そして、
エントリーシートには、第一希望を書き、
面接では、第二希望、第三希望も述べて、

熱意・柔軟性も強くアピールしていました。

■インターンシップ選考試験の志望理由。不合格者と合格者(内定者)の違い
まず、内定者の実例を紹介します。

博報堂内定者Mさんは、
博報堂のインターンシップ選考試験で、
私は、大学卒業後は御社に入社して、○○の部署の、○○の仕事で、○○の成果を上げたい。
そのために御社のインターンシップで、○○の仕事を体験して、準備をしっかりしておきたい
」 
このような趣旨のことを熱弁していました。
非常にレベルの高い志望理由です。以下、解説します。

●インターンシップの志望理由も「志」が重要です
不合格者は、インターンシップに参加することしか考えておらず、
ただ参加することが目的になっています。

しかし、合格者は、先のこと(入社後に仕事で活躍すること)を見据えた志望理由です。
要するに、志が高いのです。

英語の勉強でたとえます。
英会話スクールに通うことが目的の人と
将来、英語を使って仕事をすることを目的として、英会話スクールに通う人では、
どちらに意識の高さ、志の高さを感じますか?

ここまでインターンシップの選考試験や本試験が通らなかった方は、
今一度、志望理由の軸を見直してみてください。
新卒の採用試験の場合は、自己PRよりも志望理由重視の企業が多いです。
なので、今まで落ちていたことが嘘のように受かり始めますよ。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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