坂本内定塾

就職活動
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Q.私は、2年遅れ(大学受験浪人1年と就職浪人1年)ですが、人気企業に受かるでしょうか?

坂本塾長の「気合い回答」

もちろん受かります。2年遅れたのではなく、諦めずに2年頑張ったと(ポジティブに)考えること!

2年遅れにもいくつかのパターンがあります。

・ 大学受験を2年浪人
・ 大学で2年留年
・ 大学受験で1年遅れて、就職浪人で1年遅れて、合計2年
・ 大学受験で1年遅れて、留学で1年遅れて、合計2年大学
・ 大学を再受験・再入学して、2年遅れた

・ その他

いずれのパターンにしても、強気の就職活動をしてください。
私は19年間、就職支援の仕事をしていますが、 合計2年程度の遅れでしたら、120%挽回できると断言できます。大切なのは、自信を持って就職活動に取り組むことです。

JTBを含め、4社の上場企業に受かったAさんは、2年遅れを(隠すどころか)堂々と自己PRにしていました。逆境克服力はもちろん、精神的な強さも感じられ、魅力いっぱいの人物に感じられました。

今回は精神面の効果的な対策、次回は行動面の効果的な対策を述べます。
どちらも内定獲得の必須知識なので、併せてお読み下さい。

■どうしても心配ならば、社員に質問してみよう! 
会社説明会やOB訪問の際、2年遅れで入社した社員がいるかどうかを聞いてみてください。ほとんどの企業で「もちろん、いますよ」という答えが返ってくるでしょう。
2年程度の遅れは、致命的なことでは決してありません。
(2年遅れで落ちた人は、その捉え方、アピールの仕方に問題があったのです)
大企業でも2年遅れの社員がいます。面接官自身がそういったケースも多々あります。

■面接官は、苦労した学生こそ(忍耐力が養われているので)高評価する!
2年遅れは、自己管理能力に欠ける…というマイナス評価を受けることもあります。
しかし、アピールの仕方次第で、そのマイナス評価を補って余りある、極めて大きなプラス評価を得ることができます。

この理由は、企業人(面接官)の価値観を分析するとわかります。

●高校の先生の価値観と企業の面接官の価値観は、全く違う
高校(学習塾・受験予備校)の先生は、浪人や留年をしない学生を高評価していたと思います。
つまり、大学は浪人せずに(現役で)入り、留年(就職浪人)もせずに卒業することが良いことだ。
こんなモノサシ(価値観)で学生の評価をしていました。

ところが、企業の面接官は、全く違ったモノサシ(価値観)で人物評価をします。
要するに、面接官は、“忍耐力・逆境克服力”が高い人を高評価するのです。
理由ですが、企業での仕事には、様々な逆境がつきものだからです。
(困難な仕事、納得がいかない業務命令、複雑な人間関係、慣れない環境)

したがって、“逆境(挫折)を経験したことがない学生よりも、学生時代に大変な逆境(挫折・苦労)を経験した学生こそ採りたい”と面接官は考えているのです。
2年遅れは大変な逆境。だから、それを乗り越えたアピールは、大きな高評価を得られます。

●自分自身の価値観を切り替えよう!
高校(学習塾・受験予備校)で教わった価値観ですと、
“2年も遅れてしまって、自分はなんてダメな人間だろうか”
と自己卑下に陥ってしまいます。

しかし、面接官(企業人)の価値観を持てば、
2年も諦めずに頑張って逆境を乗り越えた、自分はなんて忍耐力・逆境克服力がある人間だろうか”と自分に自信を持つことができます。

自己卑下は、自己PRの説得力をゼロにします。
自信は、自己PRの説得力を10倍高めます。

今まで持ち続けてきた価値観を切り替えるのは、非常に難しいかもしれません。
心理的な抵抗が非常に強い方も多いです。
しかし、これが内定獲得の根本的に重要な部分です。ぜひ切り替えてください。

■2年遅れは、アピールの仕方次第で、強力な自己PRになる
アピールの仕方の注意点を述べます。
ただ単に「2年遅れました」と言っただけでは、高評価は得られません。

大切なのは、
“諦めない強い精神力・行動力、辛かったこと、努力した具体例”を述べることです。
これにより高評価を頂けます。

●就職活動をしていること自体が、逆境を乗り越えた証拠になる
さて、「私は逆境を乗り越えていません」と思っている学生もいるでしょう。
しかし、就職活動をしているということは、
少なくとも、逆境に流されてしまった人ではありません。
なぜなら、逆境に流されてしまった人は、就職活動をしていないからです。

面接官目線で考えると、
就職活動をしているということ自体が、逆境を(必死に)乗り越えた人である証拠になるのですよ。
なぜならば、

・ 浪人(留年)の逆境を乗り越えて、卒業できるところまで漕ぎ着けた
・ 大学での勉強を諦めなかった
・ 自分より2才も年下の人からタメ口をきかれる環境に耐えた
・ 現役の学生から下に見られる環境に耐えた
・ 粘り強く就職活動に取り組み、人生を向上させようとしている

これらは、逆境を乗り越えた(少なくとも精神的には乗り越えた)証拠だと思いませんか!
面接官からすれば、逆境克服力・忍耐力・ストレス耐性が高い(魅力的)人物に感じられるのです!

今回は精神面のアドバイスでしたが、次回は行動面のアドバイスをします。
受かる志望理由と自己PRを作る方法を具体的に説明しますので、必ずお読みください。

浪人または留年の理由が(病気や家庭問題など)極めてネガティブで、面接官にどう説明すべきか悩んでいる方は、 メールでご相談ください(朝日新聞学割Facebook事務局 gaku-f@asahi.com)。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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