坂本内定塾

就職活動
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Q.マスコミに受かるのは、どんな人ですか?筆記試験もエントリーシートも面接も難しいそうですが、有名大学でないと受からないのでしょうか。

坂本塾長の「気合い回答」

内マスコミ合格の3条件は、①キャラ立ち、②発想力、③文章力

テレビ、ラジオ、出版、広告、新聞、音楽、映画など、マスコミ系企業の内定者に共通するのは、 ①キャラ立ちしていること、②斬新な発想力があること、③ひきつける文章がかけること、の3点です。要するに、 入社後の仕事で活躍できる能力があれば受かるのです。 大学名で内定が取れているわけではありません。以下、参考にしてください。

■様々なタイプの人が受かっている 
マスコミ業界の内定者にはありとあらゆるタイプの人が見受けられます。スポーツを頑張った人、ゼミの勉強等を頑張った人、サークル活動を頑張った人、趣味(漫画、イラスト、映画、旅行、登山、音楽など)を頑張った人、資格取得の勉強を頑張った人、1年間休学して海外ボランティアをしていた人、さらには、性格面だって、底抜けに明るい人も受かっていますが、物静かな熟慮型の人も受かっています。

内定者に共通してみられる特徴を挙げるとしたら、内定者は、①キャラ立ちしていること、②斬新な発想力があること、③引きつける文章がかけること、の3点です。

●実力本位 
有名大学でマスコミに受かった人は大学名で受かったのではなく、実力(キャラ立ち・発想力・文章力)で受かったのです。マスコミの試験は一見、有名大学の内定者が多いように見えますが、その原因は受験者人数の多さです。ある人事の方がおっしゃるには、有名大学とそうでない各大学の受験者数を比較すると、数倍から10倍以上の受験者数の開きがあるそうです。大学名は気にせずに、もっと受けてほしいそうですよ。私は全国の大学等と提携して、マスコミ受験講座を開いていますが、実力がある人は大学に関係なく受かっています。

■①キャラ立ち
「キャラ立ち」とは、「何らかのキャラクターが特別目立っていること」です。そのキャラが面接官の間で、ニックネームになって呼ばれるくらいの人が受かります。

●一芸は万芸に通ず 
なぜ「キャラ立ち」している人が受かるのかを説明します。『一芸は万芸に通ず』(※世阿弥「花伝書」)という格言を聞いたことがあるでしょうか。これは、1つのことを極めると、そこで掴んだ根本的なことは、あらゆることに役立つということです。マスコミの採用方針はまさに「一芸は万芸に通ず」です。何か非常に力を入れたことがあって、そこで何か根本的なことを掴んでいる人が高評価されます。つまり、スポーツでも語学でも旅行でも趣味でも、とことん打ち込み、その道を極めるくらいになっていると、この人は仕事においても一角の人になってくれそうだと感じられる、ということです。

■②発想力
入社後は、新しい企画を次々と考え出さなくてはならないです。したがって、斬新な発想力を持っていることが重要視されます。エントリーシートや面接では、発想力を試す“クリエイティブ質問”が多く見受けられます。たとえば、『当社のキャッチコピーを考えてください』、『100万円あったらどう使いますか?』、『新規ビジネスの企画案を述べてください』、『会社の面接に寝坊して1時間遅刻。笑える言い訳を考えてください』、『ドラえもんの最終回を考えてください』、『最高に面白い自己紹介をしてください』、『これからブームになることは何だと思いますか?』。

■③文章力
どんなに素晴らしいアイディアや企画を思いついても、それを引きつける文章にして伝えることができなければ、実現することはできません。したがって、マスコミ系企業では、文章力も重要視されます。エントリーシートの文章は厳しくチェックされます。文字量の多い作文課題、難しいテーマの作文課題も出題されます。

■マスコミ試験突破の努力 
マスコミの試験に受かるために、大変効果的なのは以下の6つです。1か月~2か月以上続ければ、一般の就活生よりも格段に高い実力がついていることを実感できるようになります。

  1. 新聞のコラム(天声人語等)の書き写し(時間の余裕がない日は音読)
    → 文章力・漢字力・発想力がつき、時事問題対策にもなる
  2. 追っかけスクラップ(テーマを決め、新聞の関連記事のスクラップを取り続ける)
    → 得意分野ができる。様々な着眼点の意見が言えるようになる。発想力がつく
  3. 社説とディスカッション(新聞の社説を読み、あえて反論を考えてみる)
    → 時事問題に詳しくなる。意見の質が高まる。発想力がつく
  4. 志望企業が開催する一般向けのイベントや見学会、公募、懸賞、モニターに応募・参加
    → 仕事内容がわかる。社員に知り合いができる
  5. 志望業界のインターンシップに参加
    → 仕事内容がわかる。社員に知り合いができる。
  6. OB・OG訪問
    → 早めに訪問しておくことが大切。職業意識を学べて、試験対策のアドバイスも聞ける 

以上、いかがでしたでしょうか。
②発想力と③文章力を身につけると、マスコミ以外の企業(金融、商社、コンサル、教育、メーカー、不動産、IT、サービス業、その他)にもトップクラスで受かるようになります。この努力は、自分の未来を切り開くことに必ず役立ちますよ。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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