坂本内定塾

就職活動
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Q.OB訪問をする勇気がなく、時間もありません。友人は活発にしていて、焦っています。どうしたらよいでしょうか?

OB(志望業界・志望企業の先輩社員)とのコンタクトの取り方がわからない。時間がない。コミュニケーションが苦手。だから、OB訪問ができていないという相談をよく受けます。今回は、効果的な対策を紹介します。

坂本塾長の「気合い回答」

OB訪問は、内定獲得の最大の力。苦手を克服すると内定力は数段高まる!

■苦手対策1.『積極的な友人に連れて行ってもらう』
OB訪問ができていない人は、まずは、OB・OG訪問を活発にしている友人を探して、一度、連れて行ってもらうことをお願いしましょう。①コンタクトを取る手間が省けます。②友人が質問してくれるので間が持ちます。③OBとの接し方、会話の仕方を実践的に学べます。

OBには、友人を連れて行くことを伝えておけば問題ありません。OBにとっても、後輩と別々に会うより一度に会ったほうが時間を節約できるので、大歓迎なのです。なお、友人には、何か恩返しをしましょう。例えば、企業研究の資料を集めてあげるとか。OB訪問に慣れて要領がわかったら、次は自分がコンタクトを取る役になるとか。

●サントリー内定者の実例
私の就職講座の受講生Iさんは、引っ込み思案なタイプでOB訪問は全くやっていませんでした。そこで、友人のSさんは積極的にやっていたので、Sさんにお願いして、コンタクトを取ったサントリーのOB訪問につれていってもらったそうです。SさんとOBとの質疑応答を聞いていたら、OBの話に共感してサントリーが第一志望になりました。その後、このOBとメールのやりとりをするようになり、結局、Iさんは、サントリーの内定獲得に成功しました。

■苦手対策2.『電話で済ます』
「OB訪問」という言葉から、「訪問」しなくてはいけないと錯覚を受けますが、電話だけでも有益な情報が得られます。そこで、「電話で情報収集」を目標にしても構いません。「訪問」は話が盛り上がったり、先輩のほうから提案してきたりしたら、すればよいです。何回か電話で話しているうちにOB・OGと話をすることに慣れてきて、緊張しなくなってきます。そうしたら「訪問」にも気後れしなくなります。電話で済ますのは、一石三鳥です。①直接会わないので、あまり緊張しなくて済みます。そして、②時間の節約ができます。さらに、③大勢、コンタクトできます。

さて、電話をすることに気後れする方は、最初は「メールだけで済ます」を目標にしてもよいです。何もしないのと比べたら、天と地ほどの差です。アクションを起こすことが大切です。

■苦手対策3.『フェイスブックで探してコンタクトする』
フェイスブックは、すべての社会人(会社員)が使っているわけではありません。志望企業の社員とコンタクトできるとは限りません。ただし、その場合でも、志望業界の同業他社や志望職種の社員を探してコネクションを作る方法があります。フェイスブックをうまく活用すると、思いもよらないコネクションを構築できることがあります

さて、フェイスブックを使う上で、重大な注意事項があります。多くの学生は、ぶしつけなコンタクトで心証を害してしまい、返信を頂けなかったり、軽い扱いにされたりしてしまっているのが現実です。

●フェイスブックで絶対にやってはいけない超NG
・何のメッセージもなしに、いきなり友人申請をすること
・信頼を全く得ていないのに、訪問させて下さいとお願いすること

●フェイスブックの必須マナー
・最初に、礼儀正しく丁寧な言葉で、自己紹介とコンタクト理由のメッセージを送ること
・メッセージのやりとりを数回は行って、信頼を得てから訪問を切り出すこと

今回紹介した対策は、簡単にできることではありません。しかし、人生最高の内定を手に入れるぞ!と気合を入れて実行してみてください。この努力は必ず報われます。OB訪問は内定獲得の最大の力になります。極めて大きな成果が得られます。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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