坂本内定塾

就職活動
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Q.集団面接で、自分と同じ自己PRを他の受験者が先に話した場合、どうしたら良いですか?

集団面接では、自分と同じ内容の自己PRを他の受験者(ライバル)が先に話してしまうことが良くあります。今回は、その対処法についてレクチャーします。 

坂本塾長の「気合い回答」

人の印象は内容よりも話し方に影響を受ける。声を大きくするだけでライバルと差別化できる!

■自己PR内容がかぶった場合の対処法 (ライバルよりも大きな声で堂々と話す)
基本的には、自己分析を入念にして自己PRネタを増やしておくことが大切です。そうすれば、自分が言うつもりの自己PRを他の受験者に先に言われてしまっても、臨機応変に対応できます。しかし、どうしても変えることができない場合には、とっておきの簡単な対処法があります。それは、内容がかぶった受験者よりも大きな声で堂々と話すことです。人の印象は、内容よりも話し方(声の大きさ、トーン、表情、身振り等)に影響を受けるので、大きな声で堂々と話すのは、思っている以上に効果的です。

■声は人なり 
あなたは面接でどんな声を出すことを心掛けていますか?
・大きな声ですか?    (⇔小さな声ですか)
・力強い声ですか?    (⇔弱弱しい声ですか)
・はきはきした声ですか? (⇔ぼそぼそした声ですか)

どんな声を出すか…なんて考えたこともない。
そんな方は要注意です。

『声は人なり』とも言われ、声は人物の印象の多くを形作っています。たとえば、同じことを自己PRするのでも、大きな声でしゃべれば自信があるように感じられますが、小さな声だったら、自信がないように感じられてしまいます。なんと、嘘かもしれないと疑われてしまうことさえあります。

■同じ自己PRをした二人、評価の分かれ目は
集団面接では自己PRの内容がかぶることはよくあります。この場合の評価の分かれ目についてご説明します。たとえば、受験者Aさんも受験者Bさんもアルバイトに関する(全く同じアピール内容の)自己PRをしたとして、面接官はどちらを高評価するか…です。

差がつくのは、声の大きさ(話し方)です。面接官は声が大きい人のほうを高評価することになります。理由は上段で説明したとおりです。

私の主宰する就職講座では、自己PRの内容は変えていないのに、話すときの声の大きさを変えただけで、次々と合格を勝ち取るようになったケースが多々あります。以下、やり方をご紹介します。とても簡単ですから、すぐに実行できます。

●一番大きな声作戦
・受験者の中で一番大きな声を出すことを心掛ける。
 ただし、怒鳴り声はダメ。常識の範囲の最大の声にする。
・大きな声は、最初の入室のところから実行する。
 途中からではダメ。最初(第一印象)の時点から行わなければ効果は半減。

■声で場の雰囲気が変わる(雰囲気は自分が作る)
大きな声を出すメリットとして、ぜひとも補足しておきたいことがあります。それは、場の雰囲気を変えられることです。たとえば、入室の挨拶を大きな声で行うと、「君は元気で良いねぇ」などと面接官が褒めてくれて、その後の面接がとても打ち解けた雰囲気になったりします。

面接は、大きな声で元気に受け答えすれば、明るく和やかな雰囲気にすることができます。逆に、小さな声でぼそぼそとして受け答えをしてしまうと、暗く沈んだ雰囲気になってしまいます。内定者とは、雰囲気に飲まれる人ではなく、雰囲気を自分で作る人です。

■声でまわりの人をひっぱる(声でリーダシップ) 
自分が大きな声を出しても、他の受験者も真似して大きな声を出したら違いがなくなってしまい、高評価は得られないのでは…。こんな心配をする人もいるようですが、それは誤解です。

・この受験者は、まわりの人に好影響を与えているなぁ
・この受験者は、声でまわりの人をひっぱっているなぁ
・この受験者は、リーダーの素質がありそうだぞ
面接官はこのように感じ、ちゃんと高評価してくれますよ!

大きな声は、ちょっとした勇気で出せます。いつもの2割、3割増の声で話すことを心掛けてみてくださいね。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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