坂本内定塾

就職活動
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Q.「経営理念に共感しました」という志望理由で受かりますか?

今回は、志望理由(志望動機)でよくありがちな不合格例を取り上げて、受かるために必要なことをレクチャーします。エントリーシート・面接を突破するために必要不可欠の知識です。参考にしてください。

坂本塾長の「気合い回答」

フットワークとヘッドワークで、志望理由の評価は飛躍的に向上する

■「経営理念に共感」の2つのリスク
「御社の経営理念に共感したので、志望しました」。
これは志望理由でよく見受けられるセリフですが、2つのリスクがあります。1つは、(このセリフを使う人が多いために)大勢の中に埋没してしまうリスク。もう1つは、(企業のウェブサイトを見るだけで言えることなので)企業研究をあまりやっていないと疑われるリスクです。したがって、「経営理念に共感」だけでは内定獲得は難しいです。これに加えて以下の調査・研究を行うことが大切です。

●経営理念に共感の場合の追加調査

  1. 経営理念が、実際の事業活動にどう生かされているか、店舗見学(工場見学・会社訪問)をして聞く
  2. 経営理念が、実際の事業活動にどう生かされているか、会社説明会やOB訪問で聞く
  3. 経営理念が、実際の事業活動にどう生かされているか、志望企業に関する新聞記事・IR情報で探す

以下、不合格例と合格例をご覧ください。 

■志望理由の不合格例  

私はまず御社の掲げる経営理念に共感を覚えました。御社では、お客様に対してより良い商品の提供はもとよりのこと、さらに「食」を楽しむことを追求する姿勢がとても印象的です。クオリティの高い商品や顧客満足度を高めることを掲げる企業の方針は多く見られますが、御社の活動では、理念が具体的な政策に非常に結びついていると思い、私も共感を抱いた者として、ぜひその一員として働いてみたいと思いました。

【ここがダメ】
内容は良い。しかし、具体例を挙げていないので、理念を読むだけの企業研究しかしていないと疑われる可能性がある。また、会社訪問やOB訪問、インターン等をしていないので、理念だけしか知らない(実態は知らない)と疑われる可能性もある。 

■志望理由の合格例 (=不合格例の添削後)   

御社の商品「○○○」を販売する仕事に取り組みたいです。
私は御社の経営理念に共感を覚え、工場見学、会社訪問、社長様のインタビュー記事の研究を行った結果、是非働きたいと強く思いました。

  1. 業界1位の品質管理システム→工場見学の際に拝見する 
  2. 顧客満足度を重視した営業体制 →営業部の鈴木一郎様より伺う
  3. WIN-WINの関係構築→朝日新聞○月○日の社長様の記事

【ポイント】
① 文頭にやりたい仕事を書いて、意欲のアピール 
② 実践的な調査をしたこと(工場見学・会社訪問)を盛り込み、熱意の高さをアピール
③ 志望企業の新聞記事を読んでいることを盛り込み、熱意の高さを更にアピール

■フットワークとヘッドワークが差別化の秘訣! 
経営理念に共感したら(ただ共感しただけに留まらず)、ぜひともフットワークとヘッドワークにつなげていきましょう。つまり、店舗見学や工場見学、会社訪問、OB訪問(フットワーク)、および、志望企業の新聞記事やIR情報、有価証券報告書の調査(ヘッドワーク)をしてみるのです。これらにより、志望理由の評価が飛躍的に向上します。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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