坂本内定塾

就職活動
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Q.「私のセールスポイントは笑顔です」という自己PRで受かりますか?

単なる笑顔の自己PRでは受かりません。しかし、アピールの軸を変えると効果があります。ぜひ参考にしてください。

坂本塾長の「気合い回答」

笑顔を軸にするのではなく、笑顔による“成果や効果”を軸にすると高評価!

■笑顔自己PRは幼稚に思われる危険性あり 
笑顔の自己PRは、小学生でもできることなので幼稚に思われる危険性があります。また、あまりにも多いので面接官の印象に残りにくく、その他大勢の中に埋没します。

●よくありがちな「落ちる自己PR例」を紹介します。
「私のセールスポイントは笑顔です」
「笑顔で場を和ませます」
「いつも笑っていると言われます」
「私の笑顔でお客様を笑顔にします」
「笑顔は誰にも負けません」
「いつも笑っています」
「常に笑顔を大切にしています」
「辛い時でも笑顔です」

■“笑顔”ではなく、笑顔による“成果や効果”をアピールの軸にすること!
笑顔自己PRで高評価を得るには、笑顔をアピールの軸にするのではなく、笑顔による成果や効果をアピールの軸にすることです。要するに、アルバイト先やサークル等の組織にどんな成果・効果をもたらしたかを具体的に書くのです。仕事で貢献できる能力を“具体的に”伝えることができれば高評価が得られます。以下、不合格者の例と内定者の例で説明します。

■不合格者の例 

私のセールスポイントは笑顔です。笑顔は接客に必要不可欠であり、笑顔には他人を幸せにする効果があると思います。なので、私は持ち前の笑顔で、全てのお客様を御社のファンにしていきたいです。

【ここがダメ】
笑顔による成果や効果が具体的に書かれていない単なる一般論、および、抱負が抽象的に書かれているだけ。仕事で貢献できる人物であると評価できない。

■内定者の例

毎日3百人を笑顔接客。笑顔トレーナーとして新人指導も任される
アルバイト先では、毎日3百人のお客様を満面の笑顔で接客しています。店長から笑顔トレーナーに指名されて笑顔接客の新人指導も任されています。

【ここが良い】

  1. 店長から笑顔トレーナーに指名されて新人指導を任されているという“成果”が、この自己PRの説得力を高めている
  2. 数字(3百人)や具体例(店長から笑顔トレーナーに指名。笑顔接客の新人指導も任される)を中心とした文章なので、仕事で貢献できる能力があることがイメージしやすくなっている。  

■笑顔自己PRを嘘と疑われないための注意点 (顔写真は笑顔、面接も笑顔)
エントリーシートや面接で笑顔自己PRをする場合は、注意点が2つあります。1つは、履歴書・エントリーシートに添付する顔写真の表情を笑顔(微笑、またはニッコリ)で撮ること。もう1つは、面接は笑顔で受けることです。これらができていないと嘘や誇張ではないかと疑われることがあるので気を付けましょう。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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