坂本内定塾

就職活動
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Q.「人生で一番苦しかったことは何ですか?」という質問の答え方を教えてください

エントリーシートや面接でよくある質問です。高評価を得るには、質問意図の正しい理解が必要不可欠です。

坂本塾長の「気合い回答」

志望企業の苦しい仕事でも(めげずに)遂行できる人と感じさせる返答をしよう!

■相談メールの紹介   
読者の方から以下の相談メールが来ました。

△△大学の○○と申します。
私は金融業界を志望しています。
ある企業のエントリーシートに『今までの人生で、一番苦しかったことを書いてください』という質問がありました。どんなことを答えれば良いか、アドバイスをお願いします。

■質問意図の解説
同系統の質問は以下の通りです。
・「人生で一番困難だったことは何ですか?」
・「人生で一番辛かったことは何ですか?」
・「人生最大の挫折経験は何ですか?」
・「人生最大の壁は何ですか?」

いずれも質問意図は、当社の苦しい仕事(困難な仕事)を遂行できる人かのチェックです。 要するに、志望企業の志望職種の業務には、新入社員にとって非常に苦しく(困難に)感じる仕事があり、めげずに乗り越えられる対処力を持っているかどうかを確認したいのです。

●苦しい仕事の事例
この質問があるということは、入社後、(一般的な学生にとっては)苦難・困難を感じる仕事が待ち受けている可能性が高いです。経験を積み、仕事の能力が高まれば楽にこなせるようになるのでしょうが、それまでは苦しい思いをするかもしれません。

苦難・困難は、営業目標や体力面など、様々なタイプが考えられます。
たとえば、
・売上目標が非常に高く、達成が非常に困難な仕事
・1円のミス、1秒の遅れも許されない緊張度の高い仕事
・締切に間に合わせることが必達の仕事
・深夜労働や不規則な勤務体験等、体力的に非常にキツイ仕事
・顧客から叱咤されることが多い仕事

■高評価が得られる返答内容
企業研究の際、志望企業には、どんな困難な仕事があるかをしっかり調査しましょう。お勧めのやり方は、会社説明会や会社訪問、店舗見学、OB訪問の際に『新入社員にとって、困難に感じる仕事は何ですか?』と社員に質問することです。

苦難・困難の内容がわかったら、その対処力があることが感じられる内容を返答しましょう。すると高評価が得られます。たとえば、
・売上目標が高い仕事だったら、高い目標を達成した内容にする。
・体力的にキツイ仕事だったら、体力を鍛えた内容にする。
・顧客から叱咤されることが多い仕事だったら、人から叱咤されてもめげずに頑張った内容にする

といった感じです。

最後にもう1つアドバイスです。苦難・困難がある仕事だからといって、必ずしもマイナスではありません。長期的に見れば、むしろプラスです。なぜなら、苦難・困難の度合いが高い仕事ほど高い実力が身に付き、大きく成長できるからです。将来、たとえ離職することになったとしても、他社にステップアップ転職ができます。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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