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授業自己PR(法律)の添削例

朝日新聞社主催・就職フェア(2013/6/29)でおこなった『ESコンテスト』の講評です。今回は第7回で、『授業自己PR(法律)』に対する改善アドバイスです。 

授業自己PR(法律)を添削しました。

添削前と添削後を比較して読んでください。落ちる書き方、受かる書き方の理解が深まります。

[添削前] 

【ここがダメ】
内容はとても良い自己PRですが、書き方で大きな損をしています。問題点は3点です。

①具体例(ビジネストラブルの解決方法を考える)が文中に埋没していて、一目でわかりにくい
インパクトがある具体例なのに、文中に埋没していて大変もったいないです。これは、見出しに配置すべきです。
② コツコツと努力というアピールポイントは、非常に多くの学生が使うので具体例で差別化すべき 
多くの学生が使うアピールポイントは、面接官は読み飽きているので、読み飛ばされてしまう危険性があります。よって、インパクトある具体例で差別化しましょう。そうすれば高評価が得られます。この点からも、「ビジネストラブルに解決方法を考える」を見出しに配置すべきです。
③ データ(数字)がないので、説得力に欠ける 
「ビジネストラブルの解決方法を考える」は、インパクトはあるのですが、データとセットでないと説得力に欠けてしまいます。毎週1件の解決方法を考えたとして、1カ月で4件、1年間で少なくとも30件は解決方法を考えたと推定して、添削の文章には、30件のデータ(数字)を入れました。

[添削後]

30件のビジネストラブル解決方法を考えた。 法律の授業で毎週コツコツ努力
私が大学で一番力を入れているのは、実際に起こったビジネストラブルや紛争に対して、法的視点で解決方法を考える授業です。この授業では、レポートの提出など、たくさんの宿題がでるのですが、班で協力しながら、図書館に毎日のように通って完成させました。1年間で合計30件の解決方法を考えました。
この授業で培った「思考力」と「コツコツ努力する習慣」を御社の仕事に生かして、貢献します。

【改善のポイント】

見出しに、データ・具体例を配置して目立たせた→(30件のビジネストラブルに…)   
見出しと文末にアピールポイントを配置して目立たせた→(コツコツ努力)  
③ 志望企業に関連があるビジネストラブルがあれば、面接で解決方法のレポートを持参するとよい 

■授業自己PRのアピール力を高める方法。データを盛り込むコツ 
授業の自己PRで、データ(数字)を盛り込むコツを解説します。授業は通常、毎週あります。よって、月4回、年間30回~40回。2年間で60回~80回というデータ(数字)を入れた自己PRを作ることができます。たとえば、「年間30本のレポート提出」「2年間で80回の討論」。また、授業には成績がつきものです。よって、成績のデータを入れた自己PRを作ることもできます。たとえば、「○○の授業で成績1番になる」「○○の授業で最高評価S獲得」「○○のレポートで最高評価S獲得」。授業は、数多く受けているはずですから、中には成績が良い科目もあると思います。それは自己PRネタとして使えます。

授業の自己PRは、上記以外にも「授業で得た専門知識が仕事に役立つことをアピールポイントにする方法」「フットワークを生かした学びをアピールポイントにする方法」が効果的です。いろいろ作って、最もアピール力が高いものをエントリーシート、面接で使ってください。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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