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改善力の自己PRの添削例

朝日新聞社主催・就職フェア(2013/6/29)でおこなった『ESコンテスト』の講評です。今回は第19回で、『改善力の自己PR』に対するアドバイスです。 

ホスピタリティ(おもてなし)精神の自己PRを添削しました。

添削前の書き方と添削後の書き方を比較して読んでください。成果を数字で表す成功事例を複数挙げるセールスポイントを仕事目線の言い方にする、この3点で説得力が高まることがわかります。

[添削前] 

【ここがダメ】 
この自己PRに説得力がない理由は3つあります。①成果が数字で(客観的に)書かれていないこと。②成功事例を一つしか挙げていないこと(たまたま上手くできただけかもしれないと疑われる)。③アピールポイントが仕事に役立つかどうかわかりにくいこと

[添削後]

仕事は絶えず改善して組織に貢献 (メンバー参加率20%UP。先生にも褒められる)
現状に満足せず、仕事は絶えず改善して組織に貢献しています。たとえば、所属している大学内の合唱団では、メンバーへの連絡業務と出席確認業務を改善しました。この結果、練習への参加率は20%向上し、出席・欠席者の管理も効率化して顧問の先生から褒められました。また、アルバイト先では、事務業務や接客業務、クレーム対応業務など改善して売上向上に貢献し、リーダーを任されるようになりました。

【改善のポイント】

成果を数字で表して、見出しに盛り込んだ (メンバー参加率20%UP)
② 合唱団の仕事での成功事例に加えて、アルバイト先の仕事での成功事例も書いた。(2つ目以降に挙げる事例は、要点だけを簡潔に書いて、面接で詳しく説明する方式が良い)。  
③ アピールポイントは、「常に相手の立場に立って考えます」から「仕事は絶えず改善して組織に貢献」に変更。仕事目線の言い方(仕事に役立ちそうな言い方)にしたほうが高評価を得やすい。

■改善力の自己PR:面接で“特A評価”を得るための注意点 
改善力の自己PRで、面接にて特A評価を得るには、エントリーシートには書いていない成功事例を挙げることです。成功事例は、多ければ多いほどアピール力が強くなります。たとえば、この自己PRで説明すると、合唱団とアルバイト先の成功事例は書面に書いているので、それ以外に、ゼミや授業、ボランティアなどの成功事例を挙げると良いです。

エントリーシートを書く際は、面接でのアピールネタも同時に考えることをお勧めします。エントリーシートと面接で、合わせてどんなアピールをしていくか、戦略的に考える人が内定を取ります。エントリーシートに書いてあることしか言えないようでは、面接官にがっかりされてしまいます。逆に、成功事例を次々と言える人は、頼もしく感じて評価はグングン高まります。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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