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転校歴の自己PRの添削例

朝日新聞社主催・就職フェア(2013/6/29)でおこなった『ESコンテスト』の講評です。今回は第26回で、『転校歴の自己PR』に対するアドバイスです。 改善方法を参考にしてください。

転校歴の自己PRを添削しました。

添削前の書き方と添削後の書き方を比較して読んでください。『身に付けたことを、志望企業のどんな仕事に役立てるかを明確にアピールすること』の重要さがわかります。

[添削前] 

【ここがダメ】
せっかく良い内容なのに書き方で損をしています。たとえば、「どのような環境にも適応できる…」は、あいまいな書き方で説得力はゼロです。また、転校先の地域も書いていませんが、具体的に書いたほうがアピール力は高くなります(同じ地域内なのか、全国各地なのか、海外なのかによって、身に付く能力や知識が異なります)。

採用担当者の高評価を得るために最も重要なのは、志望企業の仕事内容(業務内容)を細かく調べて、身に付けたことを志望企業のどんな仕事に役立てるかを明確にアピールすることです 。

[添削後]

転校歴6回、適応力を磨く(札幌・仙台・福岡等)。私は日本全国の仕事で貢献します
私は、幼少期より父の仕事の都合で、東京から大阪、札幌、仙台、福岡、鳥取、金沢と移り住み、小学校4校、中学校2校に転校してきました。その結果、現地の言葉や生活習慣をすぐに覚え、人間関係も短期間で構築できる適応力を実践的に磨くことができました。御社は、日本全国に販売網がありますが、私は、各地を飛び回って御社の商品を売り込みます。全国転勤も楽しみなくらいです。

【改善のポイント】

身に付けた適応力で、どんな仕事で貢献するかを明確に書いた。(全国各地の仕事で貢献します。各地を飛び回って御社の商品を売り込みます。全国転勤も楽しみなくらいです)。
身に付けた適応力の中身を書いた。(現地の言葉や生活習慣をすぐに覚え、人間関係も短期間で構築できる適応力)
転校先の地域を具体的に書いた。(東京から大阪、札幌、仙台、福岡、鳥取、金沢)

■転校経験のアピールポイント&仕事で貢献できること
以下、「転校経験の一般的なアピールポイント」と「仕事で貢献できること」をまとめます。

アピールポイント例1.新しい友人(人間関係)を作るのが得意 
⇒「新しい顧客開拓の仕事に生かします」
アピールポイント例2.日本各地の言葉(方言)・生活習慣を素早く身に付ける適応力がある
⇒「日本全国の営業網や支店での仕事で貢献します」
⇒「全国転勤も可能です」
⇒「全国各地の顧客と強固な人間関係を素早く作ることができます」

アピールポイント例3.海外への転校経験で、転校先の国の言語・生活習慣等を身に付けている
⇒「志望企業の海外(主として転校先の国)の営業網や支店での仕事で貢献できます」
⇒「海外出張や海外転勤も可能です」
⇒「転校先の国の顧客と強固な人間関係を作ることができます」
⇒「海外の顧客の新規開拓ができます」
⇒「身に付けた語学力を生かして海外部門の仕事で貢献できます」

身に付いたアピールポイントは、各自の転校経験・転校先での努力によって異なります。上記以外のアピールポイントを身に付けている場合も多々あるので、自己分析をしっかり行いましょう。また、企業によっては、上記以外の仕事でも貢献できる場合があります。志望企業の仕事研究もしっかり行いましょう。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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