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就職活動
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書道(幼少時からの習い事)の自己PRの添削例

朝日新聞社主催・就職フェア(2013/6/29)でおこなった『ESコンテスト』の講評です。今回は第29回で、『書道の自己PR』に対するアドバイスです。 改善方法を参考にしてください。

書道(幼少時からの習い事)の自己PRを添削しました。

書道をやっていたことを自己PRする学生は多いです。しかし、あいまいな内容で採用担当者の高評価が得られていないケースがほとんどです。添削前の内容と添削後の内容を比較して読んでください。努力したことを数字で客観的に説明すること、仕事でどう役立てるかを書くことの重要性がわかります。

[添削前] 

【ここがダメ】
書道とピアノの2つのことを書いていますが、どちらも説明が中途半端になっています。1つに絞って書くべきです。達成レベルはどのくらいか(何年継続しているか)。どんなトレーニングをどのくらい積んだか。仕事でどう役立てるか。これらを具体的に書かないと、採用担当者の高評価は得られません。なお、書道の自己PRをするならば、エントリーシート・履歴書は(万年筆等で)一目で達筆だと感心させるように書くことが大切です。

[添削後]

書道5段。15年間修業。1万4千の作品を書き上げる。(字で顧客の心を一目で掴む)
7歳から書道を始め、15年間継続しています。厳しい先生の指導を受け、毎回10作品以上、書き上げてきました。合計すると15年間で約1万4千作品(月80作品、年960作品×15年)です。私は書道の修業を通して、①顧客の心を一目で掴む美文字力、②正確な漢字知識(新字・旧字・草書体・行書体・楷書体)、③努力継続の姿勢、④本番でミスしない集中力、を培いました。御社の仕事で役立てます。

【改善のポイント】

見出しに「修得した段の高さ、修業期間の長さ、作品数の多さ、仕事でどう役立てるか」を書いてアピールした。
毎回の練習で書いた作品数は少なくても、修業期間全体で集計すると極めて多くの数になってインパクトが増す。(※1万4千の作品)。
たとえ今は書道教室や書道部に所属していなくても、自主的に練習に取り組んでいるならば、修業期間に含めることができる。(※15年間修業)。大切なのは、教室や部に所属しているかどうかという形式的なことではなく、自分自身の熱意や取り組み方である

■書道の自己PRで高評価を得るアピールポイント10  
以下、書道の自己PRで採用担当者の高評価を得る主なアピールポイントを10紹介します。これらは、私が今までに千人以上の書道の自己PRを添削して、内定獲得の成果を得たセールスポイントです。   

1.字の上手さ 
→顧客に対して、字を書く仕事がある場合は効果的 
⇒修得した段の高さ、エントリーシート・履歴書の字が達筆であること、大会の好成績などでPR 

2.修業で培った集中力 
→1円のミスも許されないような高い集中力が必要な職種を受験する場合に効果的
⇒修得した段の高さ、修業の期間の長さ、創作した作品数の多さ、大会での好成績などでPR 

3.修業で培ったコツコツ努力を積み重ねる習慣
→コツコツ努力の積み重ねが必要な職種を志望する場合に効果的  
⇒修業期間の長さ、創作した作品数の多さ、大会での入選数、修得した段の高さなどでPR 

4.修業で培った忍耐力  
→忍耐力が必要な職種を受験する場合に効果的
⇒長時間の正座、長時間の作業など、辛いトレーニングでPR  

5.修業で培った高い目標達成力 
→高い努力目標(ノルマ)がある仕事を受ける場合に効果的
⇒高い目標をもって修業に打ち込んだこと(大会好成績の獲得、高い段の修得など)でPR 

6.書道部での役職経験のアピール(部長、会計係、渉外係、企画係等)
→志望企業の仕事と似た経験をアピールすると効果的 
⇒たとえば、事務職ならば会計係の経験、営業職や企画職ならば渉外係や企画係の経験をPR   

7.修業で培った上下関係の礼儀作法
→上下関係の礼儀が厳しい企業や職種を受験する場合に効果的
⇒年配の師範に対する礼儀作法、会合での接待等の経験をPR 

8.高い創作力
→創作的な書の修業を行った場合は、 クリエイティブな職種を受験する場合に効果的
⇒大会での好成績、創作した作品数の多さ、創作した作品実例、修得した段の高さなどでPR

9.修業で培った姿勢の良さ
→接客職など、顧客に接する際に姿勢の良さが重要な職種を受験する場合に効果的
⇒修業した時間の長さ(一日の修業時間、これまでの通算の修業時間)、修得した段の高さなどでPR

10.高い漢字力
→顧客に対して、字を書く仕事がある場合は効果的
⇒修得した段の高さ、エントリーシート・履歴書の字が正確に書かれていること、大会の好成績などでPR

(※語彙・読解力検定や漢字検定と併せてPRすると説得力は更に高くなる)

これらを参考にして、自分自身のアピールポイントを緻密に分析してください。志望先の仕事にどう役立てるかを明確にして、上記の1つ~2つ程度、しっかり書けば高評価を得ることができます。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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