朝日新聞ちょい解体新書
-vol.03 いろんな数字編-

新聞のトリビアや歴史などを少しずつ紹介していく「朝日新聞ちょい解体新書」。これを見れば「新聞ってこんな風になっていたんだ」と、「ちょい」身近に感じてもらえるかも?!

3回目は、新聞にまつわる「数字」について。大きなものから小さなものまで、さまざま「数字」の話をご紹介します!

96万字
1日に出る原稿の量

朝刊1部に載る記事の量は、250ページの文庫本1冊以上にあたる約20万字。しかし、本社や国内外の総局・支局から1日に書き上げ出稿される全原稿は約96万字もあるんです。

これらは、翌日の各地域向けの朝刊などに記事として載るほか、朝日新聞デジタルをはじめとする社内外のデジタルメディアにも1日に500本以上の記事として配信されています。

3.3×3.9mm
記事の文字サイズ

現在の新聞記事の文字は縦3.3mm、横3.9mmと、やや横に膨らませた扁平(へんぺい)文字です。

1888(明治21)年、東京朝日新聞の創刊時には10.5ポイント(3.7mm角)だった文字の大きさは、戦争の拡大で紙不足が深刻になった1940(昭和15)年には6.3ポイント(2.2mm角)まで縮小されていました。

少しでも大きく読みやすく見せる工夫として翌年、横幅だけ2.5mmに伸ばした扁平文字が登場しました。戦後は物資不足のため最小で縦2mm弱まで縮められましたが、経済の回復とともに段階的に再び拡大し、さらに高齢化社会のニーズに沿って2011(平成23)年に現在の大きさとなっています。

80%
新聞用紙の古紙配合率

全国27の工場で、重さ1トンを超す幅163cmの巨大な巻き取り紙を1日に約1千本使っています。これを全部伸ばしてつなげると、東京とスウェーデンのストックホルムを往復する長さに相当します。

2001年度に50%台だった古紙配合率は18年度には約80%になるなど、地球環境への負荷を減らす努力を続けています。

近づく5万号
創刊からの通し番号

創刊からの通し番号を、1面の題字の上に記しています。同じ日に発行する朝刊と夕刊は同じ号数です。

1879(明治12)年1月25日、大阪で創刊された朝日新聞が第1号。9年後に創刊した東京朝日新聞は既存の新聞社を買収して出発したので、号数も継承し、1076号からとなりました。西部本社版と名古屋本社版は戦前に大阪朝日新聞社の支社として出発したので大阪本社版と同じ号数でしたが、戦中戦後に混乱があり、大阪本社版と名古屋本社版は1号進んでしまい、西部本社版はそれより3号遅れた号数となって現在に至ります。

ちなみに、特大ニュースを知らせる「号外」は、この通し番号のない臨時発行なので「号外」といいます。

4万5千人

届いてこその新聞。読者のみなさんのもとへ朝日新聞をお届けしている販売所「ASA(朝日新聞サービスアンカー)」は、全国に約4千店。朝日新聞とその協力紙などを扱っています。約4万5千人の従業員が、決まった時間に新聞が届く毎日を支えています。