日頃から新聞を読み慣れている新聞社の社員は、どんな風に新聞を読んでいるのでしょうか?社員ならではの「ちょい読みの仕方」や「生活の中での新聞の活かし方」をご紹介します!
今回は、小学生の娘を持つ朝日新聞社社員が登場! 「娘専用」の新聞を取り始めたが、娘がなかなか興味をもってくれない……。という悩みを解決するために編み出した “ふせん”を使った親子の「ちょい読み」とは!?

“ふせん”を使うと、親子の会話が増えていく
毎朝、小学生の娘のために、読んでもらいたい記事を選んでふせんを貼り、私なりの感想や問いかけなど簡単なメッセージを添えています。
きっかけは、娘に新聞を読んでもらうために「朝日小学生新聞」の購読を始めたこと。「今日から毎日あなたのための新聞が届くよ」と伝えましたが、まあ読まない(笑)。いわゆる“積ん読(つんどく)”の状態が続きました。そこで、ふせんを使った「ちょい読み」を始めてみたんです。
動物の絵が入ったものなど娘が興味を持ちそうな可愛いふせんを使って、「蚊がこれから増えるんだよ」「SDGsってことば聞いたことある?」とつぶやきを書き、新聞から飛び出すようにして毎日貼っておきました。すると、娘が学校から帰ったあとにふせんを見て新聞を開いてくれるようになり、直接記事の感想を言ってくれるようにもなりました。
ふせんを通じて親子のコミュニケーションが生まれ、以前よりも娘と仲良くなれたと思います。最近は、新聞に貼るふせんを一緒に買いに行くのが楽しみです。

「ふせんちょい読み」で学ぶ、人間関係の大切なこと
ふせんを貼っていて面白いのは、娘が大抵、私が貼った箇所とは違う記事に興味を持つところ。娘の興味のありそうなものを選んだつもりでも、娘は「違うんだけど」という素直な反応を示してくれる。娘のことは何でも知っているつもりでしたが、“知っていたつもり”だったと感じたんです。「そう思うんだ。それは良い視点だね」などという会話を通して、娘との“心のピント”が合っていくような感覚があります。
最近は、私がふせんを貼る記事を見て、「お父さんが何を思っているのか」を意識するようになってきているように思います。人が何を考え、何を伝えようとしているのかの興味関心が出てきました。また、メッセージの目立たせ方や、どうしても伝えたいこと、少し伝えておきたいことの差のつけ方など、伝え方の強度も学んでいるように見えます。親子でも友人でも学校でも、コミュニケーションの肝はキャッチボール。「伝わらない」を前提に、受け手の反応を見ながら次に何ができるかを考えること。そんな、今後の人間関係をつくる上で大切なことを、この「ふせんちょい読み」で学んでくれているな、と感じています。
「ちょい読み」に便利なグッズが誕生!ご家族や身近な方との「ちょい読み」をお楽しみください。

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HOW TO「ふせんちょい読み」
- 読んでもらいたい記事や写真を見つける
- ポイントや質問をふせんに書いて新聞に貼る
- 読んだ感想を話す