Q.志望企業の内定を取るために、一番役立つことは何ですか?
坂本塾長の「気合い回答」
OB訪問(社員訪問)で、ガツンと意識改革!急成長!!
OB訪問は、勇気や行動力が必要で簡単にできることではありません。よって、大半の就活生は尻込みしていて、一部の就活生しかやっていません。ぜひ思い切ってOB訪問に挑戦することをオススメします。就活の成果は、今後40年以上の人生に影響します。大きな自己成長が得られ、一般の就活生に圧倒的な差をつけることができます。
■OB訪問には、わからないこと、不安がいっぱい。やらない学生が大半
各大学の就職ガイダンスでは、OB訪問に関して、以下の質問を受けることが多いです。
- 「OB訪問は、いつから始めたらよいですか?」
- 「OB訪問するOBは、どうやって見つけたらよいですか?」
- 「OBには、どうやって連絡を取ればよいですか?」
- 「OB訪問は、どんな質問をすればよいですか?」
- 「OB訪問をしなくても不利にはならないでしょうか?」
- 「OB訪問をしなくても内定は取れますか?」
OB訪問には、わからないことがたくさんあって不安でいっぱい。できればやらずに済ませたいと思っている就活生がほとんどです。そして、結局、実行しない人が大半です。しかし、OB訪問をしないことで、どれだけ多大な損をしていることか…。
■OB訪問をしない就活は、外国人と話をしない英会話学習と同じである
英会話力をつけるのに、一番役立つことは何ですか?と質問されたら、あなたは何て答えますか?
「(ある程度、基礎力がついたら)外国人と英語で話をすること」と答えるのではないでしょうか。
OB訪問の重要性を英会話学習の例えで、説明します。
自己分析、企業研究、自己PR作成、面接練習、社会人マナーの勉強は、単語・文法の勉強のようなもの。OB訪問は、外国人との英会話の実践練習のようなものです。
英会話の力は、外国人との英会話の実践練習によって飛躍的に伸びるように、
内定獲得の力は、OB訪問での社員との会話によって飛躍的に伸びます。
いつまでも単語と文法の勉強に留まっていては、英会話力は伸びないように、自己分析、企業研究、自己PR作成、面接練習、社会人マナーだけに留まっていては、内定力は伸びません。ぜひともOB訪問に挑戦しましょう 。
OB訪問は、やる前は非常に大変なことに思えますが、何回か実行するうちに慣れますし、自分の成長を実感できますので、楽しくなってきますよ。
●OB訪問8つのメリット
- イメージと現実とのギャップがわかる(主観的な企業イメージを修正できる)
- 会社の実態がわかる(事業内容、福利厚生、給与・昇進制度、経営状態、離職率、弱点)
- 仕事の中身がわかる(一日の仕事スケジュール、ノルマ、精神的・体力的に辛いこと、やりがい)
- 仕事で必要な能力がわかる(仕事能力、知識、考え方、心構え、行動特性、資格、経験)
- 入社後のキャリアアップやキャリアパスの概要がわかる
- 採用情報がわかる(どんな人が採用されているか、面接での質問、採用担当者の視点)
- 自己PR・志望理由をチェックしてもらえる
- 面接での注意点を聞くことができる
■優先順位は、①志望企業の社員、②同業他社の社員、③志望職種の社員
OB訪問は、志望企業の社員に対して行うのが理想ですが、志望企業の社員とコンタクトが取れない場合は、同業他社の社員を訪問しましょう。そして、志望業界の社員ともコンタクトが取れない場合は、(業界を問わず)志望職種の社員を訪問しましょう。
なお、OB訪問は、一般的には自分の出身大学の先輩を訪問するのですが、違う大学の社員でも構いません。実質的に重要なのは、上記の①~⑧のメリットを得るかどうかです。たとえ出身大学の先輩に訪問したとしても、①~⑧のメリットを得なかったら訪問する意味はありません。
また、訪問は、一人で行くことに不安な方は、志望企業(志望業界)が同じ友人と一緒でも構いません。協力して能率的に質問できます。社員にとっても、別々に何人と会うよりも一度に会ったほうが手間が省けるので喜ばれます。ただし、連れて行く際は、あらかじめ了解を取ることが必要不可欠です。
■OB訪問でのオススメ質問
OB訪問でどんな質問をしたらよいかは、以前のコラムに詳しく書きました。
こちらをご覧ください。
■JTB内定者Aさんの例:OB訪問は、内定力を鍛えてもらえる塾のようだった
私が第一志望のJTBの内定が取れた最大の勝因は、OB訪問です。会社や仕事についての知識だけではなく、職業意識、プロ意識の大切さなど精神面について厳しく指導して頂けたのが本当に良かったです。試験直前は、自己PR、志望理由をチェックして頂いたりもしました。学生の私に、無料でこんなに親切にして下さって、感謝の気持ちでいっぱいです。私にとって、OB訪問とは、社会人に内定力を実戦的に鍛えてもらえる塾のようでした。入社後、ぜひとも恩返ししていきたいです。
■OB訪問の時期は、早すぎるくらいが良い
OB訪問は、まわりの学生がやってないうちから開始しましょう。早すぎるくらいが良いです。なぜなら、みんなが始めたら、一人のOBに何人~何十人もの学生がコンタクトを取るようになり、時間を取ってもらえる可能性がかなり低くなってしまうからです。就職活動期間は、長いようで短いです。悔いが残らないように、最初から全力で飛ばしたほうがよいです。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。