Q.性格テストがWEBエントリーやセミナーで行われました。どう書けばよいか、注意点を教えてください。
坂本塾長の「気合い回答」
性格テストも合否の判断資料として使われる。3つの注意点を考慮して回答しよう
性格テストは、思っている以上に早い段階で実施されます。後悔することがないように、今回のコラムを読んで、早めに高評価を得る方法(落とされない方法)を知っておきましょう。
■性格テストの注意点(高評価を得る方法)は3点ある
近年、性格テストを行う企業が増えました。筆記試験の一環として実施されるのが一般的ですが、WEBエントリーの際やセミナー、会社説明会、面接試験の際に抜き打ち的に実施されることもあります。エントリーシートの一部が性格テストの企業もありました。受験者の報告では、インターンシップの選考試験やプログラムでも実施した企業がありました。
性格テストの注意点(高評価を得る方法)は3点あります。
- プライベートの性格を書くと減点 (仕事での心構えを書き、公私のけじめをつける)
- 回答がふらつくと減点 (類似質問の回答統一)
- 嘘をつくと減点 (ライスケールにひっかからない )
■①プライベートの性格を書くと減点 (仕事での心構えを書き、公私のけじめをつける)
性格テストの目的は、仕事で役立つ行動特性、考え方を持つ人物かどうかの評価です。したがって、性格テストで落とされる最大の原因は、プライベート上の性格を回答に反映させてしまうことです。プライベートの感覚で仕事をしてはダメです。仕事では「公私のけじめ」が大切なのです。高い評価を得るには、仕事での心構え(どんな心掛けで働くか)を回答することです。
■②回答がふらつくと減点 (類似質問の回答統一)
性格テストでは、回答者の行動特性を正確に調べるために、同じ行動特性をチェックする質問を、表現を変えて複数配置します。以下、例を挙げます。
- A:粘り強いほう
B:あっさりしているほう - A:コツコツと頑張ることが得意
B:臨機応変に対応することが得意 - A:やり始めたら最後まで続ける
B:やり始めたことでもこだわらない - A:あきらめたらおしまいだ
B:あきらめが肝心だ
仕事では、「粘り強く取り組むこと」を心掛けるのでしたら、上記の質問1~4は、全て「粘り強く取り組むこと」を基準に選びましょう。この場合でしたら、全てAを選びましょう。すると、あなたの行動特性は、「粘り強く行動するタイプ」と判定されます。もしも回答にふらつきがあると、その特性に関する高評価は得られなくなってしまいます。類似質問は回答を統一しましょう。
■③嘘をつくと減点 (ライスケールにひっかからない)
性格テストでは、回答者が嘘をつく人かどうかを調べるための質問(ライスケール)を複数配置していることが多いです。以下、例を挙げます。
- 今までに嘘を一度もついたことはない (A:はい、 B:いいえ)
- 今までに愚痴を一度も言ったことはない(A:はい、 B:いいえ)
- 人を嫌いになったことは一度もない(A:はい、 B:いいえ)
- 風邪をひいたことは一度もない (A:はい、 B:いいえ)
これらは、一般的に「はい」で回答することがないことです。1つか2つならば「はい」で回答しても致命的ではありませんが、過半数を超えると大変危険です。うそつき度の高い人物だと判定されてしまいます。ライスケールの質問では、自分を良く見せようとして嘘をついてはダメです。
性格テストの中には、質問が200以上あるタイプもありますが、100を過ぎたあたりから疲れて集中力が落ち、回答方針が乱れる人が少なくありません。高評価を得るには、上記3つの注意点を最後まで強く意識し続けることが重要です。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。