Q.志望企業の採用情報ページに、プレエントリー受付中と書いてありました。これは選考にも影響しますか?注意点を教えてください。
坂本塾長の「気合い回答」
企業に提出するもの、見られるものは、すべて自己アピールチャンスである!
企業のWEBサイトの採用ページには、12月前ですと(エントリーではなく)プレエントリーという言葉が使われていることがあります。今回は、プレエントリーの注意点、内定にグッと近づく方法をレクチャーします。
■プレエントリー、エントリーとは何か
最初に、「プレエントリー」と「エントリー」の就職活動における一般的な意味を解説します。「プレエントリー」とは、採用情報を閲覧するための手続きのことです(インターネット上のフォームに記入)。一方、「エントリー」とは、採用試験の応募手続きのことです(インターネット上のフォームに記入)。ただし、一部の企業は、プレエントリーもエントリーと称したり、別の表記をしています。
●プレエントリーの重大な注意点
プレエントリーの重大な注意点を述べます。それは、学生側は採用情報の入手のための単なる手続きや採用試験に応募するための単なる手続きと捉えていますが、企業側は、(フォームに記載されていることを)合否の判断材料に使う場合がありえる…ということです。
自分がフォームに記入したことが、評価の対象になる可能性があることを考え、細部まで考えて書きましょう。手を抜いてはダメです。空欄にするのはもってのほかです。
■フォームにおける3大要注意設問 (きっかけ欄、自己紹介欄、その他欄)
では、プレエントリーの設問について述べます。以下の3つの設問は、採用担当者が特に興味をもってチェックするので要注意です。
- きっかけ欄 (=当社に興味を持ったきっかけはなんですか?)
- 自己紹介欄 (=自己紹介をしてください)
- その他欄 (=その他、何かあればお書きください)
きっかけ欄は実は志望理由のチェックが目的です。熱意がどのくらいあるかを見ています。エントリーシートの志望理由欄のつもりで書くとよいです。
自己紹介欄はセールスポイント(自己PR)のチェックが目的です。採用メリットがどのくらいあるかを見ています。エントリーシートの自己PR欄のつもりで書くとよいです。
その他欄は、やる気のチェックが目的です。やる気が低い人は書いていませんが、高い人は(自己PRに関することを)びっしりと書いているものです。これもエントリーシートの自己PR欄のつもりで、自己紹介欄に書いたのとは別の自己PRを書くとよいです。
以上、これらの3つの欄(設問)にしっかり答えると、他の受験者と大きな差別化ができます。
■採用担当者は、あなたの努力をしっかりと見てくれる
さて、「プレエントリーの欄も気が抜けないなんて大変だ」と思った方はいませんか?
そんな方は、「採用担当者は、自分に興味をもって、いろんなことを見てくれる」と前向きに捉えてください。
実際、採用担当者は、受験者がどんな長所を持っているか、どんな努力をしているか、様々な面を見て、総合的に合否の判断をしてくれているのです。したがって、小さな努力も積み重ねれば、必ず報われます。採用担当者に提出するもの、採用担当者に見られるもの、採用担当者と接する機会、全て自己アピールチャンスなのです。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。