Q.学生でいたい気持ちが強くて、就活に力が入りません。今のところ結果は惨敗です。どうしたらよいですか?
就活を前向きに捉えることができないと、100%のやる気で取り組めません。そして、必死で頑張っている就活生に勝つことは難しくなります。今回は、まだ学生でいたいという気持ちを変えることなく、やる気スイッチを入れる方法を紹介します。
坂本塾長の「気合い回答」
企業=“キャリアアップ学校”、あるいは、“お金をもらえる学校”と捉えてみよう!
■毎月、お金がもらえる学校がある?
まだ学生でいたい…。まわりが就活しているから仕方なくやっている…。
そんな人に、質問です。
「毎月、お金を差し上げます。年二回、ボーナスも差し上げます」
こんな制度がある学校は、魅力的だと思いませんか?
たしかに魅力的だけれど、こんな学校はあるはずがない。普通は、このように思うでしょう。しかし、実際に存在します。日本だけでも何百万と存在するのです。それは、企業の捉え方を変えることによって出現します。つまり、企業を学校の一種と捉えるのです。企業とは働く場ですが、同時に学び、成長する場でもあるということです。就職することによって、「視野を広げ」「能力を磨き」「知識を増やし」「経験を積み」「人脈を築き」、さらに「お金を得て」「社会的信用を得る」ことができます。
■企業の捉え方を変えたら、やる気スイッチが入った例
・学生のままでいたい学生
・社会人になることに過度の不安を感じている学生
・自分の知識・能力に全く自信が持てない学生
・就職浪人(留年)しようか悩んでいる学生
・第一志望の企業の入社試験に落ちて、将来に対して絶望的な気持ちになっている学生
このような学生が、「企業は学び、成長し、経験を積むことができる学校のようなもの。就職は自分の夢を叶えるステップ」だと捉えると、とたんに頑張り出す姿を私は多数見てきました。
以下、私の就職講座受講生の中で、印象的だった3人の入社後の姿をご紹介します。
●企業で資格を取って自信をつけた例
某銀行に就職したAさんは、窓口関係の部門に配属になりました。銀行業務や接客業務に関する資格を数種類取得して自分に自信がついたそうです。
●企業で専門能力・専門知識を身につけ、人脈を作って、ステップアップ転職した例
某人材紹介会社に就職したTさんは、企業の人事部門へのリクルーティングアドバイザーの仕事に就きました。10社あまりを担当しながら、人材採用の専門能力を磨き、3年後に有名企業の人事部にスカウトされて転職しました。
●企業で専門能力・専門知識を身につけ、人脈を作って、独立した例
Kさんの夢は、アメリカやヨーロッパで古着を買い付けて日本で販売する店を経営することでした。そこで、衣料関係の専門商社に就職しました。5年間勤めてノウハウを蓄積し人脈も築き、企業の独立支援制度を利用して、自分の店を持ちました。
■企業とは、『キャリアアップ学校』、『実践型学校』、『お金をもらえる学校』
以上より、企業とは学校の一種と捉えることができることをおわかりいただけたでしょうか。一生懸命働けば、その分、大きな学びが得られ、大きく成長することができます。お金も得られ、専門能力・専門知識・人脈なども得られます。資格を取得してスキルアップすることもできます。
就活の成果は、やる気次第です。やる気が高まると、今までの何倍も(楽しみながら)頑張れるようになり、大きな成果が得られます。今回のコラムを参考にして、是非、やる気にスイッチを入れて取り組んでください。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。