Q.面接や会社説明会に遅刻。これが原因で落とされることはありますか?
面接の遅刻はもちろん、会社説明会の遅刻も大変危険。遅刻を甘くみてはダメです。
坂本塾長の「気合い回答」
無断遅刻すると落とされることが多い。遅刻しそうになったら必ず連絡し、後ほど謝罪をすること
■要注意:就活のピーク時は、遅刻リスクが高まる
面接に遅刻することはあってはならないです。なので、常に「30分前行動」、あるいは「1時間前行動」を心掛け、余裕を持って先方に到着できる体勢をとるべきです。しかし、1日に2社も3社も予定が入る就活のピーク時においては、前の会社の面接(会社説明会)が大幅に延びてしまって、次の会社の面接(会社説明会)に遅刻してしまうことがよくあります。
■無断遅刻は、不合格のペナルティ
重要なのは、遅刻しそうになった時点で、人事に連絡を取ること。そして、到着してからキチンと謝罪をすることです。一方、連絡をしない、謝罪もしないという「無断遅刻」は絶対にダメです。不合格となる企業は少なくありません。会社説明会の遅刻でも不合格となる企業もあるくらいです。
■遅刻リカバリー法
そこで、遅刻をプラス評価に変えるリカバリー法をご紹介します。
- 遅刻判明時
遅刻すると分かった時点で、すぐに人事に電話で連絡を取りましょう。謝罪し、どのくらい遅れそうか伝え、指示を仰ぎましょう。この際に、謝罪の言葉だけではなく、指示を頂けたことに関する感謝の言葉を述べることを忘れてはなりません。なお、対応してくださった方の名前は必ず伺っておきましょう。 - 到着時
会社に到着したら、対応してくださった人事の方に、謝罪の言葉をしっかりと伝えましょう。 - 退社時
面接が終了し、会社を出る際に再び、対応してくださった人事の方に、(遅刻したのにも関わらず面接を受けさせてもらえたことに関して)、謝罪と感謝の言葉をしっかりと伝えましょう。 - 帰宅時
家に帰ったら、対応してくださった人事の方に謝罪と感謝の手紙を(その日のうちに)書き、速達にて送りましょう。
これだけのことを行うと、あなたのことは強烈に印象付き、非常に礼儀正しくしっかりした人だという評価がなされます。
■内定者とはピンチを大チャンスに変えられる人
遅刻=即「不合格」ではありません。対応次第でプラス評価に変えることは十分可能です。面接に遅刻するという大変なマイナス状況で、どんな行動を取るかで、面接官の評価は180度変わります。ピンチを大チャンスに変えることができる人が「内定者」となり得るのです。
■内定者の実例
某テレビ局内定者の実例をご紹介します。この方は、前の企業の面接が長引いてしまい、遅刻が避けられない状況になりました。そこで、上記のリカバリー法を実行しました。すると、何百人もの受験者がいる中で、名前をしっかり憶えてもらえることに繋がり、連絡を何度も取った人事の方と仲良くなることができて、採用試験や仕事についてのアドバイスをしてもらえるようになりました。
本日の遅刻リカバリー法は、もしも遅刻しそうになったらぜひ実行してください。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。