Q.面接で落ちました。でも諦められません。もう一度受けさせてもらうことは可能でしょうか?
志望企業の面接で落ちてしまい、諦めきれずに悶々としている・・・という相談メールが最近、増えてきました。そこで、このような場合の対処法についてレクチャーします。
坂本塾長の「気合い回答」
志望理由で大切なのは“志”の高さ、具体性
■不合格ショックに強くなる
まずは「不合格通知メール」を紹介いたします。面接で落ちるとこのような内容の通知がきます。
『○○さんへ
弊社の面接試験を受けて頂き、誠にありがとうございました。
検討させて頂きました結果、残念ながらご縁がありませんでした。
○○さんの就職活動の成功を心より願っております。
誠に失礼ながら取り急ぎメールにてお知らせします』
面接で落ちると自分の全部を否定された感じがして、大変ショックなものです。第一志望の企業だったらなおさらです。ただし、ショックを引きずってしまうと、悪影響はこれから受ける企業にも及んでしまいます。したがって、不合格によるショックに強くなっておかないといけません。
■開き直って、パワーアップ
落ちたら、開き直り、むしろ自分をパワーアップさせましょう。パワーダウンしているのは時間の無駄です。以下のように考えて、徹底的にパワーアップです!
「こんなにもショックなことを経験したんだ。だから、自分は精神的に強くなった。これ以上ショックなことはない。したがって、もう何も怖くない。どんなことだって思い切ってできる!」
そして、新たな企業探しをしましょう!基本的には、落ちた企業のことはきっぱり忘れて、他の企業を受けることをお勧めします。精神的に強くなっているので内定力もアップしています。ただし、どうしても諦めきれない場合は、あくまでダメ元で、万に一つの可能性ではありますが、もう一回挑戦するという選択肢もあります。やり方によっては復活内定を勝ち取ることもできないわけではありません。
●ねばり強さアピール作戦
では、最も効果的なやり方を一つご紹介します。それは「ねばり強さアピール作戦」(=著者の造語)というものです。
基本的には、「私は絶対に諦めない『ねばり強い社員』になります。だから、ねばり強くもう一度頑張ります。もう一度、ぜひチャンスをください」という趣旨の内容の手紙を人事宛に書き、手紙がついた翌日に電話をして、熱烈に頼み込むことです。
これで、もう一度面接をしてくれたケースも稀ですがあります。そして、無事、内定を頂くことができたというケースも(極めて僅かですが)見受けられます。私はよく人事の方に、一番忘れられない内定者はどんな人ですか?と質問するのですが、一番多い回答は「落とされてもねばり強くアプローチしてきた人」です。
(※もう一度面接受けることを断られた場合でも、3か月後に再度手紙を出してお願いしたら、熱意に打たれて再チャンスを下さったケースもあります)
実際、仕事においては、取引する価値の高い顧客ならば、1回断られたくらいで諦めるのは愚の骨頂です。そんな社員はいません。 手を変え品を変えて、何度でも挑戦です。 100回断られても諦めるな!と教育している企業もあるくらいです。したがって、どうしても諦めきれなかったら、もう一度チャンスをくださいとお願いしてみるとよいです。その図太さも高く評価されるものです。
仮にまた落ちたとしても、2回も落ちると不完全燃焼感がなくなり、未練も断ち切れて、意外にすっきりとするものです。そして、新たな企業の受験に意欲がでてきます。精神力、打たれ強さは相当アップしていますから、内定力は驚くほど上がっています。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。