Q.就活中なのに足を骨折して松葉杖です。『ダメ学生』と思われてしまわないか心配です。
逆境でも諦めずに、それを内定獲得の武器にできないか考えてみることが大切です。今回は、骨折していることを自己PRにして内定を取った事例を紹介します。
坂本塾長の「気合い回答」
逆境に負けていないことは、強力な自己PRになる
逆境は自己PRに使える (骨折なんかに負けてはいられません!)
私の書籍の読者で、事故で足を骨折し、松葉杖で就職活動をしていたAさんの例を紹介します。彼は、逆境を自己PRにして、第一志望の内定を見事獲得しました。以下、面接の受け答えを再現します。
●Aさんの面接再現
松葉杖のAさんが面接室に入りました。面接官は彼の痛々しい様子にパッと目が引きつけられました。
面接官:「君、足のほうは大丈夫か?」
Aさん:「ご心配くださいまして、ありがとうございます。でも、全く問題ありません。骨折なんかに負けてはいられませんので、大丈夫です」
面接官:「君は、すごい根性だね」
Aさん:「いえいえ、大したことはないです。どうかお気づかいなさらないでください。今日は、ぜひ厳しく面接してください。お願いします」
面接官:「そうか、君は頼もしいね。では、面接を始めるよ」
いかがでしたでしょうか。
Aさんいわく、
・松葉杖は非常に目立つので、大勢の受験者がいる中、自分に真っ先に注目してもらえた
・必ず怪我のことを質問してくれたので、自分ペースを掴みやすかった
・骨折なんかに負けてはいられません!と力強く言うと、必ずプラス評価してくれた
■どんなにマイナスに思えることが起きても、プラスに活用する!
普通の受験者ですと、就職活動中に骨折したり、松葉杖の状態になったりしてしまうと、「自分は圧倒的に不利な状態になってしまった。これは大ピンチだ。もうダメかもしれない・・・」とネガティブに思いがちです。しかし、Aさんは全く逆に捉えました。「自分は圧倒的に有利になった!これは大チャンスだ!内定が取れるぞ!」・・・と。
Aさんはなんと、説明会や待合室でも、(松葉杖姿で)社員のすぐ目の前の席に座るようにし、できるだけ目立つ位置で印象に強く残るようにしていたそうです。言動も行動も大変なポジティブさです。逆境を自己PRに使う発想があると、結果は全く変わります。どんなにマイナスに思えることが起きても、それをプラスに活用することが重要です。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。