坂本内定塾

就職活動
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Q.落ちた企業のことを面接で聞かれた場合、どう答えれば良いですか?

3月以降の面接試験では“落ちた企業”に関する質問がよくあります。プラス評価を得る返答法を紹介します。

坂本塾長の「気合い回答」

マッチング的な落ちた理由はマイナス評価にならない。“反省→改革→行動”の人はプラス評価を得る)

■相談メール  
読者の方から以下の相談メールが来ました。

△△大学の○○と申します。
私は今まで、様々な業界の企業を受けましたが全て落ちました。
現在は、地元の中堅企業を志望して就職活動をしています。
落ちた企業のことを面接で聞かれたらどう答えれば良いですか?
印象が悪くなってしまわないか心配です。
アドバイスをお願いします。 

■何社落ちても大丈夫。“プラス評価”が得られる説明の仕方がある! 
就職活動をしている人のほとんどは、どこか落ちた企業があるものです。落ちた企業があったとしても、それだけでは不利にはなりません。重要なのは、落ちた理由の説明の仕方です。これによって不利(マイナス評価)にもなりますし、有利(プラス評価)にもなります。

●プラス評価を得た実例 
では、私が講師を務める就職講座で、落ちた企業のことを述べてプラス評価され、内定を獲得した受験者の実例を紹介します。この方は、就職活動を始めたばかりの頃は、就職人気企業ランキングの上位企業だけしか受けていませんでした。しかし、次々と落とされていくなかで企業選択基準を反省し、最終的には、心からやりたいと思う仕事ができる企業の内定を獲得しました。以下、面接での受け答えを再現します。

面接官:
今までに落ちた企業を教えてください。
受験者:
はい、□□社と□□□社、□□□□社です。全て違う業界ですが、落ちた理由があります。
面接官:
どんな理由ですか?
受験者:
企業の表面だけしか見ないで、企業を選んでいたことです。
具体的に言いますと、以前の私の企業選びの基準は、業界での順位でした。
面接官:
今はどんな基準で選んでいますか?
受験者:
はい。業務の中身をしっかり研究して選ぶようにしています。
なので、店舗見学、社員訪問、サービスの利用もしてみます。
面接官:
そうですか。ずいぶん変わったのですね。
受験者:
はい。御社の支店見学も3店舗させて頂きました。そして、社員の○○様と○○○様、○○○○様にお話を伺いました。先月から始まった新サービスも利用してメリットを実体験しました
面接官:
なるほど、君は行動力があって素晴らしいですね。
では、当社の社員3人と話をした結果、どんなことを感じましたか?・・・・・・・

評価は、落ちた理由の説明次第ということがお分かり頂けたでしょうか。この方は【反省→自己改革→行動】の流れがあるので、大きなプラス評価を得ています。以下、注意点をまとめます。

●落ちた理由の説明の注意点
1.落ちた企業を全て言う必要はない。落ちた理由をうまく答えられる企業だけを言えばよい
2.落ちた理由は、能力的なことではなく、企業とのマッチング的なことだとマイナス評価にはならない
3.落ちた理由を反省し、自己改革して、行動を変えているとプラス評価が得られる

面接試験で、落ちた企業のことを聞かれても心配いりません。そもそも面接官だって、一社も落ちてない人を採用したいと思っているわけではありません。今回のコラムを参考にして、落ちたことをプラス評価獲得の武器にしてください。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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