Q.知識不足のことを面接で聞かれた場合、どう返答すれば良いですか?
知識不足のことを質問された場合、答えられないと落とされるのではないかと不安になるものです。今回のレクチャーをぜひ参考にしてください。
坂本塾長の「気合い回答」
正直さと向上心は、知識よりも遥かに重要な評価項目。知ったかぶり返答は超危険
■わざと知らないことを質問して、正直者かをチェックする面接官もいる
面接試験では、知識不足(勉強不足)のことを質問されてしまう場合が良くあります。面接官の中には、受験者が正直者かを調べるために(受験者が知らないような)難しい質問をすることにしている人も多いです。
●高評価が得られる返答法 (正直さ&向上心)
企業のWEBサイトの企業紹介にある基本情報くらいは答えられるようにしておくことは必要不可欠です。たとえば、主力商品名や新商品名、社長の氏名を問う程度の質問に答えられないと志望熱意を疑われてしまう危険性があります。しかし、難易度が非常に高い質問の場合は、答えられなくても高評価が得られる方法があります。それは、正直さと向上心が伝わる返答にすることです。
[合格例]
「大変申し訳ありません。勉強不足で正確に返答できません。次回の面接までに必ず調べてきます」
※文章は、自分自身の状況に合わせて適宜変えてください。
重要なのは“答えられないことを正直に言って謝ること”です。そして、更に重要なのは“至急調査や勉強することを述べて向上心を見せること”です。
■“知ったかぶり返答”、“ごまかし返答”は見抜かれ、落とされる
絶対にやってはいけないのは、“知ったかぶり返答”、“ごまかし返答”です。これをやると評価は大幅に下がります。なぜなら、その応募者の人間としての信頼が大きく揺らぐからです。履歴書の記載内容、面接の発言内容のすべてが疑わしく感じられるようになり、一緒に働きたくなくなります。面接では、たった一つの質問でも知ったかぶり返答、ごまかし返答は禁物です。すべてが台無しになります。これは、みかん箱のみかんが、たとえ一つでも腐っていたら、売ろうとした人の信頼が揺ぎ、みかん箱のすべてが疑わしくなり、買いたくなくなるのと同じです。人は誰でも、信頼ができない人、正直でない人とは絶対に一緒に働きたくないものです。
■正直さと向上心は、知識よりも重要!
採用担当者は、知識よりも正直さや向上心のほうが遥かに重要だと考えています。なぜなら、知識は勉強すれば身につくものですが、正直さや向上心は勉強して身につくものではなく、その人物の根本的な人間性に関するものだからです。たとえ知らないことを質問されても、上記の返答法で高評価が得られますので、ご安心ください。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。