Q.面接では笑顔が大切と言われますが、“作り笑顔”でも受かるでしょうか
「第一志望の企業は、自然な笑顔で面接を受けられました。しかし、志望度が低い企業では“作り笑顔”になってしまいます」。こんな相談メールが来ました。今回は、“作り笑顔”を『自然な笑顔』に変える『心の在り方』をアドバイスします。
坂本塾長の「気合い回答」
作り笑顔は見抜かれる。面接官に対する『感謝の気持ち』を持つと『自然な笑顔』になる!
■“作り笑顔”では、一緒に働きたい人と思われない
作り笑顔とは、心がこもっていない笑顔のことです。ベテラン面接官ならば、受験者の笑顔が、自然な笑顔か作り笑顔かは簡単に見抜きます。
では、あなたに3つの質問をします。
・自然な笑顔の店員と作り笑顔の店員、あなたはどちらの店員から商品を買いたいですか?
・自然な笑顔の人と作り笑顔の人、あなたはどちらの人と仲良くなりたいですか?
・自然な笑顔の社員と作り笑顔の社員、あなたはどちらの社員と一緒に働きたいですか?
どれも“自然な笑顔”の人を選んだのではないでしょうか。面接官も同様の選択をします。自然な笑顔の受験者と作り笑顔の受験者が面接を受けたとしたら、通常は、自然な笑顔の受験者を高評価します。
1次面接は作り笑顔でも、今後の進歩を期待して受からせてくれることが多々あります。ところが、2次面接以降になると、面接官は、今後の進歩の期待は持たなくなり、受験者の“表情”や“その奥にある心理”を分析するようになるので、作り笑顔で受かるのは難しくなります。
■心がこもっていれば、“緊張してぎこちない笑顔”でも好印象
大切なのは、心がこもっていることです。心がこもっていれば、たとえ“緊張してぎこちない笑顔”でも好印象です。緊張していることは致命的なことではありません。落とされる要因にはなりませんのでご安心ください。人生がかかった試験ですから、緊張するのは当たり前だからです。高評価を得る人は、緊張に負けることなく、笑顔で接する人です。
■感謝の気持ちを持つと、心がこもった笑顔になる!
では、どうしたら、心のこもった笑顔になるかを説明します。
一番重要なことは、相手に対する感謝の気持ちを持つことです。
つまり、【自然な笑顔(心のこもった笑顔)と作り笑顔の差は、相手への感謝の気持ちがあるかないか】なのです。
●トップクラスの内定者は、面接官に対して感謝の気持ちを強く持っている
重要なのは、面接官に対して感謝の気持ちで接することです。トップクラスの内定者は、以下のような“感謝の気持ち”を強く持っているから自然な笑顔になるのです。
・「私を面接して下さってありがとうございます」
・「入社後は様々な指導をして頂くことになるでしょうから、心から感謝します」
・「私のために圧迫面接をして下さってありがとうございます」※圧迫面接の場合
さて、接客心得として有名な言葉
・『お客様は神様です』。
これに省略されている言葉を付けたすと
・『お客様は神様です。当社に繁栄をもたらしてくださる神様です。感謝しましょう』。
相手に対する感謝の気持ちを持つことは、社会に出てからも重要なことですよ。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。