Q.授業とアルバイトで忙しく、就職活動ができません。どうしたら良いですか?
自分に限界を設けないでください。何かできないことがあったら、“できない”と考えるのではなく、“できる方法をまだ知らない”と考えましょう。世の中には、大変不利な状況であるにもかかわらず、様々な方法を用いて限界を突破し、見事内定を取っている学生が多数います。
坂本塾長の「気合い回答」
内定者の方法を知ると自分の限界を突破できる。(できないのは、できる方法を知らないだけ)
■できないと思ってしまう原因は、できる方法を知らないこと
「自分には○○ができません」 という悩み相談は非常に多いです。悩みベスト5は、1.『大学の授業とアルバイトで時間を取られて、就職活動ができません』、2.『時間がとれないので、OB訪問ができません』、3.『企業研究は数社が限界で、それ以上はやりきれません』、4.『志望企業の会社説明会は満員で参加できません』、5.『文章を書くのが苦手で、エントリーシートがうまく書けません』、です。これらは、解決できない悩みではありません。「できない」と思ってしまう原因は、「できる方法を知らない」ことです。
■事例紹介:伊藤忠商事の内定者Mさんの方法
私が講師を務めた慶應義塾大学の学生対象の就職対策講座の生徒Mさんの方法を紹介します。
① 手帳を使って緻密なスケジュール管理をして、就活のための時間を作り出した。
② 就職活動中は、30分早く起きて、自己分析、企業研究、新聞スクラップの時間を作った。
③ 業界地図本と会社四季報を使って、短時間で効率的に業界研究、志望企業探しをした。
④ 企業研究を効率化するため、“過去の新聞記事”は朝日新聞デジタル版を使ってスピード収集した。
⑤ OBと直接会えない場合は、電話で話を聞いた。
⑥ 就活の初期段階で、エントリーシート本・面接本を読み、採用試験の評価基準を早めに理解した。
⑦ 書籍や内定者レポートに掲載された“内定者の合格文例”を多数読んで、文章構成をスピード学習した。
⑧ 会社説明会は満員でも諦めず、電話で熱烈にお願いした。(半数は入れてもらえた)
⑨ ノートに自己PRを書いて、常に持ち歩き、出会った社会人全員に見せてアドバイスをしてもらった。
⑩ 筆記の問題集を常に持ち歩き、移動時間や待ち時間を利用して、問題を解いた。
就職ガイダンスやセミナーに参加して内定者に質問したり、書籍やキャリアセンターの内定者レポートを読んだり、ゼミやサークルの先輩内定者に会ったりして、内定者の方法を研究し、自分の創意工夫を加えて実行しましょう。短期間で大きな成長が得られます。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。