Q.大学受験に失敗して不本意な大学・学部に入り、コンプレックスの塊になりました。就活に自信が持てません
就活での成功者を調査すると、大学受験で失敗した人、コンプレックスを持っている人が非常に多いです。失敗やコンプレックスを発奮材料にして努力を積み重ね、大きな成果を得たのです。
坂本塾長の「気合い回答」
過去のマイナスは発奮材料にするとよい。大学の専攻とは違う分野の企業の内定も取れる!
■就活で過去を変えることができる
過去は変えられないと思い込んでいる人が多いようですが、そんなことはありません。事実は変えられませんが、自らの感じ方(捉え方)はいくらでも変えることができます。たとえば、失敗とかコンプレックスなど、マイナスに感じていた過去も、それを教訓とか発奮材料にして頑張れば、大きなプラスに感じられるようになるのです。心のつかえがとれ、気持ちも明るくなります。
●東京海上日動火災の内定者Wさんの例
Wさんはこう語ります。『大学受験に大失敗したことが、第一志望の企業に受かった一番の要因です。就職活動は絶対に失敗しないぞと決意して、私はこの1年間、簿記やビジネス検定の資格を取ったり、何度も店舗見学やOB訪問をしたり、志望企業の新聞記事のスクラップブックを作ったりして、全力で頑張ることができました。正直言って、過去の自分はすべて消してしまいたいくらいのマイナスのことに思っていました。しかし、志望企業に受かった今では、あの失敗があったからこそ、時間を無駄にしないで努力できる自分になれたんだと、過去の大失敗を肯定的に見られるようになり、むしろプラスのことだったと感じています』。
■大学の選考(学部・学科)とは全く違う企業の内定も取れる!
就職先は、学校での専攻とは全く違う分野を選ぶこともできます。就職活動の開始時には、絶対に無理だと思えていた企業にも受かります。『就職活動を通して全く違う自分になれる!』と言っても過言ではありません。たとえ今までの人生に失敗や選択ミス、不満やコンプレックスがあったとしても、ここでリセットでき、たった1年で“人生の軌道修正ができる”、“なりたい自分になれる”のです。
●博報堂の内定者Sさんの例
大学では教員になるための勉強をしていたあなたが、なぜ広告会社を受験したのですか?とSさんに質問したところ、こう答えました。『第一志望に落ちて入った学部なので教員になることに積極的になれず、就活をしているうちに広告の仕事を志望するようになりました。最初は、大学の専攻とは違う分野の仕事なので不利ではないかと心配でした。しかし、面接官は、同じ専攻の学生ばかりではなく、多様な専攻の学生を取りたいと思っているので、ライバル学生とは違う分野の専門知識を持っていることは、むしろ有利であることがわかりました。志望企業の知識については、会社説明会や業界本、新聞記事で得られますので何の心配もいりません』。
過去にマイナスのことがあったら、就職活動を頑張る発奮材料にしてください。1年後には、そのマイナスを肯定的に見られる自分になっていることでしょう。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。