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ボランティア自己PR(留学生支援)の添削例

朝日新聞社主催・就職フェア(2013/6/29)でおこなった『ESコンテスト』の講評です。今回は第9回で、『ボランティア自己PR(留学生支援)』に対する改善アドバイスです。 

ボランティア自己PR(留学生支援)を添削しました。

添削前と添削後を比較して読んでください。「志望企業の仕事に役立つ経験」を見出しに配置すると、アピール力が強くなることがわかります。

[添削前] 

【ここがダメ】
典型的なNGの書き方です。内容があいまいで、何をしたのか具体的にわからないです。この学生が仕事で活躍できる人物か判断できないです。漢字の間違いもあるので(価値感)、評価は大幅に下がります。

以下、海外部門の仕事を希望する場合の添削をします。具体例、データを入れ、志望企業の仕事で役立つ経験をしていることが、一目でわかる書き方に改めます。

[添削後]

7ヵ国の人と仕事。議論60回以上、イベント6回開催 (国際センターのボランティア)
学生時代3年間、国際センター専属のボランティアとして、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、中国、韓国、タイと、7ヵ国の留学生のサポート、および、イベントの企画・実行の仕事を行いました。イベントの趣旨は、学内の国際化、日本人と留学生との交流。私は留学生達と議論を60回以上重ね、3年間で6回のイベント開催を成功させました。価値観の違う外国人との仕事は大変でしたが、大きなやりがいを感じました。

【改善のポイント】

① 海外部門の仕事をイメージさせる言葉を見出しに配置した(7ヵ国の人と仕事。議論60回以上)。     
② 具体例・データ(数字)を盛り込み、わかりやすくした→(7ヵ国、60回、3年間で6回)   
③ 回数は細かくカウントした。短時間のちょっとした話し合いもカウントすれば、1回のイベントを開催するのに最低10回は議論をしているもの。細かくカウントしていけば、3年間で60回以上となる。

■コツコツ努力したことを緻密にチェックし、細かくカウントすると大きな数値になる 
学生時代に取り組んだことを、数字で表す場合は、達成のために行った努力を緻密にチェックして、細かくカウントすることが大切です。たとえば、添削例の「議論60回以上」は、短時間のちょっとした話し合いも含めて、3年分もカウントしたので、この回数となりました。

なお、面接にて、大きな数値の根拠を「数式で説明する」と(説得力が高まり)評価も一層、高くなります。つまり、「1回のイベントを開催するのに、1カ月以上の準備期間があり、10回以上、議論をして詳細を詰めます。イベントは1年間に2回、3年間で6回行ったので、議論の回数は10回以上×6回なので、60回以上です」。このように数式で説明すると、数的な思考力も高いと思われます。ぜひお勧めします。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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