アルバイト自己PR(仕事を覚える努力)の添削例
朝日新聞社主催・就職フェア(2013/6/29)でおこなった『ESコンテスト』の講評です。今回は第11回で、『アルバイト自己PR(仕事の心掛け、上司からの高評価)』に対する改善アドバイスです。
アルバイト自己PR(仕事を覚える努力)を添削しました。
添削前と添削後を比較して読んでください。「仕事の心掛けの具体例、上司からの評価」を見出しに配置すると、アピール力が強くなることがわかります。
[添削前]
【ここがダメ】
内容は良いです。しかし、見出しが抽象的、かつ平凡なので、もったいないです。「努力を怠らない向上心があります」というタイプの自己PRをする人は何千人、何万人もいるので、この書き出しの自己PRに、面接官は飽き飽きしています。人気企業の書類選考では、この一行を見てガッカリされ(中身は読んでもらえずに)落とされます。文章構成を変えて具合例・データを目立たせ、“一目”で採用メリットが感じられるようにすることが必要です。
[添削後]
学生時代、ホテルのクロークのアルバイトをしました。週1回の勤務でしたが、一日でも早く、貢献できる人になるために、3つの努力をしました。①仕事は、教わったら直ぐにメモして1回で覚える。②デキル社員を見て真似したり、コツを聞いたりしてレベルアップする。③常に仕事を探して、人から言われる前に行動する。結果、上司に仕事ぶりを認められるようになり、通常、半年で上がる時給が3か月で上がりました。
【改善のポイント】
① 仕事の心掛け(具体例)を見出しに配置して目立たせた。
② 上司の高評価を見出しに配置した。(上司に認められ2倍速の昇給)
③ 「一日も早く、貢献できる人になるため…」と、職業意識の高さをアピールした。
■上司の客観的な評価を盛り込むとアピール力が強くなる
アルバイトの自己PRでアピール力を強める方法の一つに、上司の客観的な評価(高評価)を盛り込むことがあります。
たとえば、
1. 賞を頂いた
2. 時給を上げてもらった
3. リーダーに指名された
4. 教育係に指名された
5. 店長代理に指名された
6. お金を任されるようになった
7. 一番重要な仕事を任されるようになった
このような具体例、データと共に記述すると良いです。
参考にしてください。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。