誕生日メッセージカードの自己PRの添削例
朝日新聞社主催・就職フェア(2013/6/29)でおこなった『ESコンテスト』の講評です。今回は第24回で、『誕生日メッセージカードの自己PR』に対するアドバイスです。 (当コンテストには、友人の誕生日にカードを作成する、イベントを企画するという内容の自己PRが数多く寄せられています)
誕生日メッセージカードの自己PRを添削しました。
添削前の書き方と添削後の書き方を比較して読んでください。『志望企業向けのカード制作』をしたことを書くとアピール力が高まることがわかります。
[添削前]
【ここがダメ】
友人同士で行っていることを書くだけでは、高い能力があるとは期待してもらえないです。文末の「お客様に対しても何が1番喜ばれるのかを見極めることができます」という主張は客観的な根拠がないので説得力に欠けます。この書き方では、①志望企業向けのカードを制作、②ほかの場(アルバイト・サークル・ボランティア等)でも実践、これらを書いているライバル学生に負けてしまいます。
[添削後]
私はよく誕生日会の時に、メッセージカード(プレゼントカード)を作ります。相手がどんなものが好きかを見極め、一番喜んでもらえる文章・デザインのものを作るようにしています。こうした取り組みから、周りに信頼され、誕生日の際にはカード作りや企画を任されています。同様に、アルバイト先でも顧客向けのポップやメッセージボードの制作を任されています。御社の店舗見学をした際、御社の顧客向けのメッセージカードを10パターンほど考えて制作しました。面接の際にぜひご覧ください。
【改善のポイント】
① 見出しに、志望企業の顧客向けのメッセージカードを10パターンも制作したことを書いて、志望の熱意と実務的な能力があることをアピールした。(制作した数の多さは、熱意と能力のインパクトを高める)
② 店舗見学をして、顧客向けのメッセージカードを考えたことを書いて、内容のレベルの高さを期待させ、志望の高さもアピールした。
③ アルバイト先でも、ポップやメッセージボードの制作をしていることを書いて、アピール力を高めた。
④ 面接に持参して、能力の高さをアピールする
■誕生日メッセージカードの自己PRで高評価を得る2要素
以下のことが書かれていると高評価を得られます。1は特に効果的です。
- 志望企業向けのカードを制作 (面接に持参すると大変効果的。ポップやチラシでも良い)
- アルバイトやサークル、ボランティアなど、他の場でも制作 (ポップやチラシでも良い)
誕生日メッセージカードの自己PRは数多いです。差別化のためにも実行することをお勧めします。1も2も、1日~3日程度で実行できます。(今からでも間に合います)。この努力をするとトップクラスの自己PRに変わります。1に関しては、店舗見学やOBOG訪問で社員から内容のアドバイスを頂くと、レベルの高いものを制作できます。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。