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サークルをまとめた経験の自己PRの添削例

朝日新聞社主催・就職フェア(2013/6/29)でおこなった『ESコンテスト』の講評です。今回は第25回で、『サークルをまとめた経験の自己PR』に対するアドバイスです。 今回のコンテストでは、サークルやクラブ、部活、ボランティア、ゼミなどの組織で、メンバー達をまとめた…という自己PRも大変多かったです。改善方法を参考にしてください。

サークルをまとめた経験の自己PRを添削しました。

添削前の書き方と添削後の書き方を比較して読んでください。『困難な状態を示す具体例や数字』を書くとアピール力が高まることがわかります。

[添削前] 

【ここがダメ】
どんな状態だったのか、どの程度の努力をしたのかを示す“具体例や数字”が書かれていないです。これでは高評価を得ることはできません。「仲間との激しい対立」、「何度も話し合い」、「成功に導く事が出来た」という部分を具体的にイメージできるように『具体例や数字』を用いて書くことが必要です。

[添削後]

声を荒らげて批判し合う15人をまとめて、番組制作と発表を成功(困難でもやり抜く)
私は放送研究会に所属し、副代表を務めています。批判精神や自己主張が強く、自分勝手なタイプのメンバー15人の集まりで、まとめるのは大変困難でした。たとえば、番組制作をする際も、声を荒らげて自分の考えをぶつけ合い、互いを批判する険悪な状態となりました。私は10回以上の集まりの場を設けて15人を一つの理念の方向性に向かわせ、適材適所の役割を与え、工程管理をして、番組制作を締切までに完了しました。発表会では、顧問の先生からのお褒めの言葉を頂き、15人からも口々に感謝されました。

【改善のポイント】

困難な状態を示す具体例や数字を書いた。「仲間との激しい対立」⇒「声を荒らげて批判し合う15人」。 見出しに配置してインパクトを高めた。※高評価を得るために特に重要な要素。
まとめた努力を示す具体例や数字を書いた。「何度も話し合い」⇒「10回以上の集まりの場を設けて15人を一つの理念の方向性に向かわせ、適材適所の役割を与え、工程管理をして」。
まとめたことによる成果を示す具体例や数字を書いた。「成功に導く事が出来た」⇒「発表会では、顧問の先生からのお褒めの言葉を頂き、15人からも口々に感謝されました」。

■サークルをまとめた経験の自己PRで、高評価を得る3要素
サークルやクラブ、部活、ボランティア、ゼミなどの組織で、メンバー達をまとめた…という自己PRを書く人は多いです。しかし、残念なことに以下の3要素が抜けていて評価を落としているケースがほとんどです。1は特に重要です。

  1. 困難な状態を示す具体例や数字
  2. まとめた努力を示す具体例や数字
  3. まとめたことによる成果を示す具体例や数字
坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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