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学校皆勤の自己PRの添削例

朝日新聞社主催・就職フェア(2013/6/29)でおこなった『ESコンテスト』の講評です。今回は第28回で、『学校皆勤の自己PR』に対するアドバイスです。 改善方法を参考にしてください。

学校皆勤の自己PRを添削しました。

中学・高校が皆勤だったという自己PRは非常に多いです。普通の書き方では大勢の中に埋没してしまいます。添削前の内容と添削後の内容を比較して読んでください。皆勤の理由、およびその具体例の重要性がわかります。

[添削前] 

【ここがダメ】
「学校を15年間も休んだことがない」というのは素晴らしいことです。しかし、学校が皆勤だったという自己PRは非常に多いので(面接官にとっては珍しくないので)、大勢の中に埋没してしまう危険性が高いです。「健康などにも気をつけ」は、どのように気をつけているのか具体例を書かないと説得力はゼロです。「遅刻しないために必ず時間を調べることを習慣としました」は、前半のアピールポイント(学校に皆勤)の説明が中途半端なのに、唐突に付け加えられている新規のアピールポイントなので違和感があります。しかも、何に遅刻をしないのか、どう時間を調べるのか(どう時間管理をしているのか)の実例を書いていないので説得力はゼロです。いろんなアピールポイントを並べたてると自己PRの焦点がぼやけてしまい、読み手にわかりにくくなってしまいます

[添削後]

15年間、学校を休んだことなし。(骨折に負けない根性。毎日筋トレで体力増強)
今までの学生生活15年間、1度も休んだことがありません。スキーの練習で骨折した際も『絶対に休まない。必ずやり抜く』という志を貫くため、根性で痛みをこらえて授業に出ました。当たり前のことだと思いますが、日頃から健康管理・体力増強もしています。毎日朝食をしっかり取り、筋トレもして体を鍛えています。御社においても毎日、元気いっぱいで働き続けます。

【改善のポイント】

見出しに「骨折に負けない根性。毎日筋トレで体力増強」と書いて、根性や体力があることをアピールした。※休まなかった理由(精神面や体力面等)をしっかり書くことによって、アピール力が強まり、他者との差別化もできる。
“皆勤”以外のアピールは、自己PRの焦点がぼやけてしまうので省いた。※省いたアピールは、別の欄に書くネタにしたり、面接で話すネタにすると効果的。
文末に「御社においても毎日、元気いっぱいで働き続けます」と(決意の言葉を)書いて、アピールポイントを仕事でどう生かすかを強調した。

■学校皆勤の自己PRで高評価を得るアピールポイント 
以下、学校皆勤の自己PRで採用担当者の高評価を得る主なアピールポイントをまとめます。皆勤であった理由を具体的に書くことがアピール力を強め、他者と差別化する秘訣です。 

1.精神面の理由
→忍耐力、根性があったことを表す具体例を書く
→目標達成の強い意志があったことを表す具体例を書く

2.体力面の理由 
→体を鍛えていたことを表す具体例を書く
→健康的な生活習慣があったことを表す具体例を書く 

3.勉強面の理由 
→勉強に(高い目標を持って)打ち込んでいたことを表す具体例を書く
4.課外活動面の理由 
→スポーツや文化系の部活動に(高い目標を持って)打ち込んでいたことを表す具体例を書く

これらを参考にして、自分自身の皆勤理由を緻密に分析してください。皆勤が中学・高校の6年間、または高校の3年間だけであっても、上記の理由(具体例)を1つ~2つ、しっかり書けば高評価を得ることができます。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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