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ホスピタリティ(おもてなし)精神の自己PRの添削例

朝日新聞社主催・就職フェア(2013/6/29)でおこなった『ESコンテスト』の講評です。今回は第31回で、『ホスピタリティの自己PR』に対するアドバイスです。 改善方法を参考にしてください。

ホスピタリティ(おもてなし)精神の自己PRを添削しました。

接客のアルバイトをしている学生は非常に多いため、ホスピタリティ(おもてなし)精神の自己PRは珍しくありません。漠然とした内容やアルバイト先で学んだことだけの内容では大勢の中に埋没しますし、高評価は得にくいです。添削前の内容と添削後の内容を比較して読んでください。新聞記事で多くの企業の成功例を学んだこと、志望企業の社員からも学んだことを盛り込むと、説得力が飛躍的に高くなることがわかります。

[添削前] 

【ここがダメ】
この自己PR内容(赤ちゃんを抱いた女性の…、歩くことが困難なお客様には…)は、自己PR欄で非常に多く見受けられます。要するに、接客業のアルバイトをしている人だったら、この程度のことは実行しているので面接官が読み飽きている内容なのです。もう一努力しないと高評価を得るのは難しいです。他の受験者と差別化する努力方法は、新聞やビジネス誌を使って、他社での成功例を多数研究すること。および、志望企業での実行例を研究することです。ここまで努力している受験者は数百人に一人もいません。 

【添削後】

ホスピタリティ精神20カ条を作成し実行。(50社の成功例から学びを得て集大成)
私はアルバイト先で、ホスピタリティ精神(おもてなし精神)20カ条を実行しています。この20カ条は、アルバイト先での実務経験を土台にして、ホスピタリティ精神の成功例に関する新聞記事50社分(朝日新聞○年○月~○年○月)から学びを得て集大成したものです。たとえば、幼児を連れた顧客、足の不自由な顧客への対応法などがあります。会社訪問した際は、営業部の鈴木一郎様に御社のホスピタリティ精神の成功例も伺いました。私は常に学び続け、自分を高めて御社で一番貢献できるように頑張ります。

【改善のポイント】

見出しに「ホスピタリティ精神20カ条」、「50社の実行例から学びを得て集大成」と書いて、アピール力を強めた。
新聞記事を活用すると、何十、何百の事例を調査できるので、20カ条程度は簡単に作成できる。たとえば、朝日新聞デジタルで「ホスピタリティ」と検索すると約30の過去記事が収集でき、「おもてなし」と検索すると約1000の過去記事が収集できる。1000件すべてが企業の成功例ではないが、企業以外でも参考になる事例が見つかるかもしれない。
会社訪問をした際、自分の自己PRに関する話を聞いて、自己PRの精度を高め、かつ、志望熱意もアピールできるようにした

■「自己PRのキーワード」で、朝日新聞デジタルの過去記事検索をしてみよう!
朝日新聞デジタルの過去記事検索の大変便利な使い方を紹介します。それは、ご自分の「自己PRのキーワード」で過去記事検索して各企業の事例を多数調べあげることです。すると、膨大な過去記事(企業の事例)が収集でき、自己PRの質を大きく高めることが可能です。みなさんも是非、実行してみてください。

坂本直文(さかもと・なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。
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