配属を希望する部署(勤務地)はどこですか?にロジカル返答
皆さん こんにちは
就職コンサルタントの坂本直文です。
【面接官の質問にロジカルに返答するスキル】をレクチャーします。今回は、「配属を希望する部署(勤務地)はどこですか」の対策です。人気企業各社の面接試験で、配属の現実を知った上で応募しているか(覚悟)をチェックすることに使われる頻出質問です。重要なのは、この質問の後の掘り下げ質問です。
「質問意図」を知っておこう!
質問意図は「配属の現実を知った上で応募しているか(覚悟)」のチェックです。この質問の後には、通常、「では、希望していない部署に配属されたらどうしますか」という掘り下げ質問があります。これにしっかり答えられないと高評価は得られません。(最初の質問はこの掘り下げ質問の伏線です)。
※「配属を希望する部署はどこですか?」と「配属を希望する勤務地はどこですか?」は質問意図が同じであり、高評価を得る対策も同じです。
●最初の配属先は、希望以外の部署(勤務地)になることがある
入社後、最初の配属先は、各部署が要求する人材のタイプと欠員状況、教育的効果、本人の適性などが総合的に判断されて決まります。部署別・勤務地別採用の場合以外は、最初は希望以外の部署や勤務地に配属先されることもあります。よって、希望以外の部署・勤務地への配属を覚悟しておくことをお勧めします。
●会った社員には、今までの配属先の部署・勤務地を聞いてみよう!
入社後の配属先を考えるうえで重要なのは、会社説明会、会社訪問、店舗見学、OB訪問などで様々な部署の人と話し、今までの配属先と仕事内容を聞くことです。お会いした社員には、今までの配属先を必ず聞くようにすると、一人の社員から様々な部署や勤務地のことを調査できます。
各部署・勤務地での仕事のやりがい、および、今までの配属先の経験が、今の部署・勤務地の仕事にどう役立っているかを知ると、希望以外の部署・勤務地の仕事でも前向きに取り組めるようになります。
この質問には、この「掘り下げ質問」が来る!
「配属を希望する部署はどこですか」の質問後は通常、以下の掘り下げ質問がきます。
掘り下げ質問①:「希望しない部署に配属されたらどうしますか」
最初の質問(配属を希望する部署はどこですか)に、「どこでも構いません」とか「特に希望はありません」と返答するのは、正社員採用の面接試験ではマイナス評価です。キャリアプランを全く考えていない職業意識の低い人、あるいは、当社の仕事内容を具体的に研究していない人とみなされます。そして、これ以降の掘り下げ質問をしてくれなくなることが多いです。
●ロジカル返答の秘訣(志望部署の社員の話を根拠にする)
返答の説得力を高めるには「根拠」を具体的に話すことです。この質問の最高の根拠は、志望部署の社員の話です。合格例を参考にしてください。
ロジカル返答の合格例(食品メーカーの内定者)
質問:「配属を希望する部署はどこですか」
返答:はい、商品企画の部署です。商品企画の仕事をしておられる社員の○○○○様から仕事内容を詳しく伺い、ぜひとも取り組みたいと思いました。私は学生時代、サークルで企画責任者をしていました。また、御社の企画の仕事に役立つように、現在、商品企画アイディアブックを作成しています。全力で頑張りますので、よろしくお願い致します。
→ロジカル返答スキル:発言の根拠として、志望部署の社員の話を挙げると説得力UP
→ロジカル返答スキル:「第一希望は○○部です。第二希望は□□部、第三希望は△△部…」と整理して答える方法も効果的。
掘り下げ質問①:「では、希望しない部署に配属されたらどうしますか」
返答:はい、もちろん喜んで働きます。理由ですが、先ほど申し上げた、商品企画の仕事をしておられる社員の○○○○様も、以前は、店舗営業の部署やネット販売の部署など3つの部署で働いていて、そこでの経験が商品企画の仕事に大変役立っていると伺ったからです。一番の希望は商品企画の部署ですが、私の今後の成長に一番役立つ部署に配属して頂けたら、とても嬉しいです。
→ロジカル返答スキル:発言の根拠として、志望部署の社員の話を挙げると説得力UP
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。