夏休み前の緊急アドバイス「インターンシップの選び方、組み合わせ方」
就活生からの質問
『多くの企業がいろんなタイプのインターンシップを開催しますが、どう選んだら良いですか?』
インターネットで検索すると、非常に多くの企業が夏期インターンシップを行うことがわかります。期間も内容も多岐にわたっています。今回は特別編として、インターンシップの選び方についてアドバイスします。
坂本塾長の気合回答
インターンシップは、組み合わせて参加するとメリット大!
期間の種類:4タイプある
インターンシップの期間は4タイプに大別できます。
① 1日間
1日のプログラムでは、就業体験を十分に積むことは期待できません。しかし、出ないよりははるかにプラスです。メリットは、少なくとも仕事の概要は知ることができること。社屋や職場の見学はできること。そして、自分が積極的に話しかければ、社員に知り合いを作ることができることです。
なお、一部の企業は、たとえ1日間のインターンシップでも、プログラムの中にプレゼンテーションやグループディスカッションのワークを盛り込んだり、行動観察をしたりして選考を行っています。そして、高評価の学生だけを上級インターンシップに進めています。(※選考をしていることは企業機密になっていることが多く、通常は、問い合わせても教えてもらえません)
② 3日間
就業体験は3日では、就業体験は十分とは言えませんが、①と同様のメリットがより多く得られます。
③ 1週間~2週間
就業体験をかなり積むことができます。仕事内容の理解が深まります。①と同様のメリットも極めて多く得られます。
④ 1カ月間前後
就業体験をじっくりと積むことができます。①と同様のメリットも十分に得られます。デメリットは、長期間にわたって時間がとられるので、課外活動や学業、アルバイトとの両立、および、他のインターンシップを行うことが難しくなることです。
内容の種類:職種別の応募ができる場合がある
企業によっては、職種別に応募できることがあります。営業職、企画職、事務職、クリエイティブ職、技術職、研究職などがあります。自分の可能性を試すために、志望職種以外の職種のインターンに1回くらいは参加するとよいです。その場合は短期のインターンで構いません。
期間と種類を組み合わせて参加するとよい!
内定者を調査すると、夏期インターンシップ(あるいは秋期・冬期インタシーシップ)では、複数参加しているケースが非常に多く見受けられます。理由ですが、組み合わせて参加すると比較研究ができて、それぞれの理解が深まるからです。このメリットは非常に大きいです。主な組み合わせ方は、以下の通りです。
- 第一志望の企業のインターンに加え、その同業他社のインターンにも参加
- 第一志望のインターンに加え、そのライバル業界のインターンにも参加
(例:航空会社と鉄道会社) - 第一志望のインターンに加え、その関連業界のインターンにも参加
(例:旅行会社のインターンとホテルのインターン) - 第一志望の職種のインターンに加え、別の職種のインターンにも参加
(例:営業職のインターンと企画職のインターン) - 第一志望のインターンに加え、第二志望のインターンにも参加
- 大企業のインターンに加え、中小企業のインターンにも参加
- 全国展開の大企業のインターンに加え、地元企業のインターンにも参加
- 日本企業のインターンに加え、外資系のインターンにも参加
夏休みの有効活用を考えると、志望度の高い企業は長めの期間のインターンシップ、志望度の低い企業は短期間のインターンシップの組み合わせにするとよいでしょう。インターンシップでは、多くのことを学べて大きく成長できます。ぜひ楽しみながら参加してください。
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。ES本・面接本とも売上1位。(有名書店・大学生協・売上ランキング)。全国の大学等で就職講座の講師を務める(実績:東京大学・京都大学・千葉大学・岡山大学・早稲田大学・慶應義塾大学・立教大学・法政大学・日本大学など62大学)。●大学時代に就職支援ボランティアをしたことがきっかけで、将来、就職コンサルタントになることを志し、証券、広告、新聞、教育業界で勤務後、独立。●著書68冊。『内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版』・『内定者はこう話した! 面接・自己PR・志望動機 完全版』(高橋書店)、『何をPRしたらいいかわからない人の受かる!自己PR作成術』(日本実業出版社)など。●ツイッターで毎日指導(@SakamotoNaofumi)。