「やっぱり、選挙行かないともったいない!」
原田謙介×椎木里佳対談
若者から変化を作っていけたら――。参院選が公示された6月22日夜、18歳、19歳の1票について軽快で深いトークが繰り広げられました。若者と政治をつなぐ活動をするNPO法人「ユースクリエイト」代表の原田謙介さんと、大学生であり、社長であり、対談集「大人たちには任せておけない! 政治のこと」を出したばかりの18歳の椎木里佳さん。2人が60分にわたって語り合いました。
「どうなのかな?」
18歳選挙権が導入されると知ったとき、椎木さんはあまり肯定的には受け取れなかったそうです。若者たちが投票して政治が変わるのか、と。まわりにも、「そんなに責任は負えない」「まだ早いんじゃない」という声が少なくなかったそうです。ただ、与野党の幹部やSEALDsの奥田愛基さんらに会って話をするうちに、考えが変わったといいます。
「歴史的なチャンスだし、行かないともったいと思うようになりました。大学の近くの駅前で『18歳のみなさん、いらっしゃいますか?』とか演説していて。新しい!というワクワク感はありますよね」
原田さんが、若者と政治の距離が遠い理由のひとつに、政治の話や選挙の話へのタブー感のようなものがあるのでは、と問いかけます。
「わかります。タブーじゃないかっていうのはよく聞きます。親や先生が話したがらなかったりもします。ニュースをやっていても、『またなんかやってるわね』、はい終了みたいな感じで」
では、政治という言葉を聞いたイメージは?
椎木さんは「日本全体にかかわっていること、かな」と言い、原田さんは「社会をよくする動き。主役は一人ひとり」と返します。
一票の重みの実感がわかない、という椎木さんに、原田さんが応じます。「(一票で)変わる、と言い切るとうさん臭いけど、変わるかもしれないぐらいかな。政治にかかわるひとつのタイミングが選挙だと考えては」
「18歳、19歳の投票率が高ければ、政治家も大人も驚く。驚かせたい!」。最後は気合が入りました。
対談の動画はこちら(https://www.periscope.tv/asahi1819/1YpKkpodVDmGj)から。また、朝日新聞の6月26日付朝刊(オピニオン面)にも掲載の予定です。