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就活生も社会人も 朝日新聞活用法
大学受験、就職活動、仕事。どのように新聞を活用しているのか、インタビューしました。
自分がしっくり馴染む社会を見つけるため新聞を購読
大学に期待したことは、自由な議論ができる環境でした。自分の思っていることをはっきりと発言しても周りに引かれない場所を求めていました。高校まではきちんと意見をぶつけ合いたいのにそれができる相手がなかなかいなかったため、大学なら自分と異なる意見を出してもらえるだろうという期待がありました。そのためには自分がきちんと言葉を持たなければならず、それには新聞が欠かせませんでした。
新聞では世界規模のニュースから、野菜の高騰といった生活に密着した社会の隅々までを俯瞰できる情報が詰まっています。こうして得た知識が就活では役に立ちました。
自分の意見を書くことで、新聞スクラップを有効活用
“新聞スクラップが就活に役立つ”とはよく聞く話ですが、スクラップそのものが目的になっては意味がなくて、大切なのはその記事を読んで、自分なりの意見を持つことなのだと思います。
広報部門にいるので、新聞のチェックは業務の一環。社内の打ち合わせでも、「新聞に載っていた件ですが・・・」というように、“新聞を読んでいる”前提で話が始まることも。新聞やニュー スをまめにチェックしていないと、話についていくことができない時もあるので、新聞を読む習慣を身に付けておいてよかったと実感します。
「ビリギャル」著者・坪田先生 オススメの読み方
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の著者で、大学受験指導に新聞を積極的に活用している坪田塾の坪田信貴先生。
記事を読む時には自分の考えを持ちながら読むことを坪田先生は勧めています。
感じたことを記録し、読み返すことで成長を実感できます。
「天声人語」を使った小論文対策として、自分が良いと感じる、自分が良くないと感じる箇所で、色を分けて塗ります。この作業は、自分の意見形成の準備になります。作業をした日付も記事の隣に書き、スマホやノートに保存することで、後で、記事を読んだ当時の自分の感情を振り返ることができます。振り返ることで、文章力の成長を客観的に見ることができるので、塾生にとっては、成長の証しになります。多くの生徒は、模擬試験の結果が一時的であっても悪くなると、モチベーションが下がってしまいます。しかし日記や記録があると、冷静に自分の成長を確認でき、モチベーション維持に役立ちます。